買取実績

今回はパテックフィリップの手巻き腕時計「カラトラバ 3579」の買取についてご紹介させていただきます。

パテックフィリップは、数ある高級腕時計ブランドの中でも際立つ存在であり、トップに君臨する名門ブランドとして知られています。パテックフィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンの3ブランドは時に「雲上ブランド」「世界三大時計」と呼ばれることもありますが、その中でもパテックフィリップが一段と優れているとされています。

日本国内ではあまり知名度は高くありませんが、世界的には非常に高い評価を受け、その高いステータスはしばしば広く認知されるアイコンとして用いられます。

その代表的なコレクションであるカラトラバは、ドレスウォッチの頂点に位置し、世界中の時計愛好家から最高級のアイテムとして認識されています。

カラトラバ

カラトラバは1932年に誕生しました。その初代モデルは「クンロク」という愛称でよく知られる「Ref.96」でした。当時は懐中時計が主流であり、腕時計はサイズが小さいため視認性が悪いとして一般的にはあまり普及していませんでした。

しかし、パテックフィリップは20世紀初頭に流行した「機能がフォルムを決定する」というドイツ・バウハウス哲学に影響を受け、当時としては画期的なラウンド型の腕時計を開発しました。この時計がカラトラバです。

ラウンド型というシンプルなデザインに加え、「立体的なインデックス」「太いドルフィンハンド」といった工夫を凝らして視認性の向上に成功し、パテックフィリップを代表するコレクションとなりました。

名前の由来は、パテックフィリップの伝統的なシンボルマークである「カラトラバ十字」です。ブランドを象徴するシンボルの名前が付けられていることからも、カラトラバがパテックフィリップの歴史を体現するコレクションであることがわかります。

今回のお品について

Ref.3579は、カラトラバの中でも非常に珍しいモデルであり、ステンレススティール製のスクリューバックケースを特徴としています。この時計は、ゴールドやプラチナなどの貴金属ケースではなく、ステンレススティールのみで製造されたため、コレクターの間でも知られる希少な存在です。

製造期間は1969年から1974年までの約5年間に限られ、非常に希少な時計として知られています。フラットベゼルのCラインケースは、機能性と美しさを兼ね備えたデザインであり、パテックの伝統的な時計デザインとは異なる特徴を持っています。

また、ベゼル、ラグ、ケースの側面といった部分の仕上げが異なる点は、パテックらしい繊細さを感じさせる特徴です。文字盤は、一段落ちたサンレイ仕上げのブルーダイアルであり、ややトーンを抑えた青色であり、古い年代のブルーダイアルとしては非常に良いコンディションが保たれています。同じリファレンスのシルバーダイアルと比べると、ブルーダイアルは比較的希少です。多面カットの立体的なバーインデックスとペンシルハンドの組み合わせは、非常に視認性が高く、特徴的です。

搭載されているムーブメントは手巻きのCal.23-300 PMであり、Cal.10-200を薄型化に成功させたキャリバーです。

このムーブメントは、ジャイロマックステンプを採用しており、パテックの10型（直径23mm）の機械としては最も薄い機械です。その完成度の高さは定評があり、初出から約22年間にわたって使用されたことがその品質を証明しています。PMとは、Piton Mobileの略で、可動式のヒゲ持ちを意味し、耐震性とメンテナンス性の向上に貢献しています。

査定のポイント

腕時計の査定の際は基本的に以下の要素を見ます。

ケースのエッジが削れていないか
ガラスのエッジに欠けはないか
文字盤にヤケやヒビが入っていないか
リューズに不具合がないか
ブレスレットが弛んでいないか
ベゼルが正常に回転するか
プッシュボタンの感触が正常がどうか
直すことのできないキズがないか
オーバーホールされているか
精度に問題がないか
製造年式の確認

風網の11時方向に打痕がございました。細かいスレや傷などはポリッシュ(研磨)で外装仕上げをするときれいになるのでマイナス査定にはならないのですが、深い傷は治らないのでマイナス査定になります。

また、バンドが社外品となりますので純正バンドと比べると査定価格は安めになります。おおよそ5万円ぐらいは違ってきます。

針、ダイアルには僅かながら経年変化が見られました。

また、今回のお品は付属品はなく、腕時計単体でのお持ち込みでした。付属品がある方がプラス査定につながりやすいのでもしご売却をご検討されるのであればきちんと保管をしてお持ち込みいただくことをお勧めいたします。

まとめ

今回はパテックフィリップのカラトラバ3579の買取についてご紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか。

パテックフィリップのカラトラバは、日本国内ではあまり知名度は高くありませんが、世界的には非常に高いステータスを持つ腕時計です。そのため、中古市場でも一定の需要が見込まれ、コンディションによっては非常に高値で取引されることもあります。

もしもご自宅にカラトラバが眠っているのであれば、ぜひ質屋・リサイクルマート宇部店まで査定にお越しくださいませ。

査定はもちろん無料でさせて頂きます。

 

 

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