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宝石の知識10 クリスタル2

クリスタルについて2
 
 
色つき水晶、変わり水晶
 
人工水晶など、水晶や
 
クリスタルの種類について
 
解説します。
 
 
■変わり水晶
 
・タイガーズアイ
タイガーズアイ(Tiger's Eye)とは、
ブルーアスベストに石英が染み込んで
硬化した混合石のことです。
 
・針入り水晶
針入り水晶とは、水晶の結晶中に
ルチル(金紅石)の針状結晶
が内包されたものを指し、
細い金色の針が入り込んだように
見えることからこの名が付いています。
 
・ススキ入り水晶
ススキ入り水晶とは水晶の結晶中に
トルマリンを始めとする柱状の
鉱物が内包されたものを指します。
緑色にみえることから「ススキ」の
名が付いています。
 
・草入り水晶
草入り水晶とは、水晶の結晶中に
緑泥石などの草のように見える
鉱物が内包されたものを指します。
コケやマリモのように見えたり
することから「草入り」の名が
付いています。
別名は「ガーデンクォーツ」です。
 
・水入り水晶
水入り水晶とは、水晶の結晶中に
液体が閉じ込められたものを指し、
内部の液体は、水晶が形成された
当初の環境情報を保存していると
考えられています。
 
・山入り水晶
山入り水晶とは、結晶中の一部分に
だけ色の付いた不純物を含むものを
指し、不純物と結晶との境目が
あたかも山のように見えることから
この名が付いています。
緑色や境目が複数あるものなど、
様々なヴァリエーションが存在し、
「ファントムクォーツ」
(幻の水晶)とも呼ばれています。
 
・松茸水晶
松茸水晶とは、結晶中の一部分に
だけ色の付いた不純物を含むものを
指し、不純物と結晶との境目が
あたかもキノコのように見える
ことからこの名が付いています。
 
・日本式双晶
日本式双晶とは、二つの結晶が
ハート型を保ったままくっついた
ものを指します。
 
 
■人工水晶
 
水晶(クリスタル)に
 
人工的な処理を加え、
 
色合いなどを変化させた
 
宝石があります。
 
語尾に「オーラ」と
 
付くのが特徴です。
 
 
・アクアオーラ
アクアオーラは、
真空内において、水晶を
摂氏871℃になるまで加熱し
、その後金の蒸気を水晶の
表面に付着・融合させること
で作り出します。
アクアオーラの色合いは
透明感のある水色ですが、
表面に現れる反射光は、
金原子の影響で薄ピンクから
黄緑色に輝きます。
 
・オーロラオーラ
オーロラオーラは、
真空内において水晶を加熱し、
その後イオン化した金属
(銀・白金)の蒸気を添加する
ことで作り出します。
色合いは透明で、表面に現れる
反射光は金属原子の影響で
赤から青色を呈して、時には
オーロラのような色合いを
示すこともあります。
 
・コスモオーラ
コスモオーラは、
真空内において水晶を加熱し、
その後イオン化した金、
インジウム、ニオビウムなどの
蒸気を水晶の表面にを付着
させることで作り出します。
色合いは透明感のある青紫の
ような色で、タンザナイトに
似ていることから
タンザナイトオーラとも呼ばれます。
 
・ゴールデンオーラ
ゴールデンオーラは、
真空内において、水晶を加熱し、
その後イオン化した金の蒸気を
水晶の表面に蒸着して作り出します。
同じく水晶に金を蒸着させた
アクアオーラよりも低温環境で
作り出したものが
ゴールデンオーラです。
 
・ローズオーラ
ローズオーラは、
真空内において水晶を加熱し、
イオン化した金、銀、白金の蒸気を
添加することで作り出します。
色合いは透明感のある赤-ピンクで、
表面に現れる反射光は金属原子の
影響で金色を呈します。