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宝石の知識8 宝石のカット3
宝石のカットについて
宝石の代表的なカット
について解説します。
■カボションカット
カボションカットとは、
宝石を半球形に
磨きあげることで、
小切子面から構成される
ファセットカットに
対峙するカッティング
方法です。
ファセットカットが
透明な宝石に対して
採用されるのに対し、
カボションカットは
不透明な宝石に適用され、
通常は、頂上がトツ面で
底部が平らになります。
またカボションカットは、
砂塵に含まれる石英に
よって傷が付きやすい、
モース硬度7以下の宝石に
対して多く用いられますが、
これはカボションカットが
表面の引っかき傷などを
目立たなくするという
特性を持っているからです。
サファイアやクリソベリルなど、
特殊効果の出やすい宝石に
対してもカボションカットが
採用されますが、これは
ファセットカットにして
しまうとせっかくの効果、
スター効果やキャッツアイ
効果などが肉眼で確認できなく
なってしまうからです。
カボションカットの
一般的な形状は長円形ですが、
理由としては、円形に比べて
微小な非対称性に気づき
にくくなること、単純に長円形
ドームが造形的に美しい
という点が挙げられます。
研磨されるドームが
表だけのものが
シングルカボションカット、
表と裏の両面に付いたものが
ダブルカボションカットと
呼ばれ、その他には、
ローカボションカット、
ハイカボションカット、
ホローカボションカット
などのバリエーションが
あります。