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ラリマー(Larimar)
ラリマー(Larimar)
ソーダ珪灰石(ソーダけいかいせき)
鉱物学データ
組成 NaCa2(Si3O8OH)
結晶系 三斜晶系
モース硬度 4.5~5.0
比重 2.74~2.88
愛と平和の石
1.ラリマーとは
正式名称を
ブルー・ペクトライト。
日本名をソーダ珪灰石。
化学成分上では、
珪灰石にソーダと水酸基が
含有されたものとされます。
別名を 曹灰針石。
これは、ソーダとカルシウムを
含有していることと、繊維状の
集合状態にあることに由来します。
ラリマーは、発見されてから
未だ30年程度しか
経過していないため、
新鉱物類に属します。
ブルーのペクトライトは、
チェコからも産出されます。
この美しい空色は、
バナジウムという成分に
よって発色します。
バナジウムの代わりに、
マンガンを含有すると
ブルーに劣らず美しい
ピンク色のペクトライトが
生まれます。
この石は、高度のわりに
靭性が高く、研磨には
非常に高度な技術が
必要とされています。
ラリマーは、
西インド諸島のコンク・パール、
ドミニカ共和国の琥珀と並ぶ
カリブ海3大宝石のひとつです。
2.ラリマーの歴史と言い伝え
パワーストーンの中には、
数千年単位で歴史に名を
残しているものもありますが、
ラリマーは発見されたのが
1974年と、かなり新しい石だと
言えます。
ラリマーの正式な鉱物名である
「ペクトライト」ですが、
このペクトライトの種は
1828年と、約200年前に既に
発見されていたのですが、
美しい色や模様を持つものはなく
宝石などとして価値が
見出されてはいませんでした。
そんな中、そのペクトライトの
価値を大きく変える発見が
ありました。
水色を持つペクトライトが
発見されたのです。
この鉱物の発見者は
ドミニカ共和国で
ワークショップを
運営していたミゲル・メンデスと
彼の友人であり地質学者の
ノーマン・ライリングという
人物でした。
彼らはバラオナ州にある
鉱山から青い美しい鉱物を
発見しました。
そしてミゲルは
自分の娘の名前である
「larissa(ラリッサ)」と、
ドミニカの言語である
スペイン語で「海」を
意味する「mar(マール)」から、
この新鉱物に
「ラリマー(ラリマール)」と
名づけました。
そして1980年代以降、
この鉱物は「カリブ海の宝石」
という異名を持ち、
その名と価値を世界中に
広めていきました。
3.ラリマーに伝わる意味
ラリマーは
世界3大ヒーリングストーンと
呼ばれるだけあって、
ヒーリングの力が高いと
評価されています。
主に精神的な疲れを癒すと
言われています。
人が持つ感情の中で、
怒りや嫉妬などのマイナスの
感情は多かれ少なかれ、
誰もが持っているものです。
ラリマーは、こういった感情を
コントロールする為の力に
なってくれると考えられます。
怒りや嫉妬などで高まって
しまう感情を、
「自分でコントロール」という
意思を助けてくれるでしょう。
ラリマーのカラー・種類
ラリマーは白色や青色、
緑色が混ざり合って、
透き通った海のような
美しい色模様が見られます。
低品質のものでは、
黒や茶色などの濁りが
見られます。
白色が多く薄っすらと
青色が入ったものや、
青緑色の模様が濃いく
出ているものなど個々の
石ごとに多くの表情を
持った石です。
ラリマーの原産国
現在流通しているラリマーは
ドミニカ共和国産のみです。
現在は、ドミニカ共和国の
パオルコ鉱山のみでしか採掘が
行なわれていないとのことです。
取り扱い・お手入れについて
衝撃にも弱いのでぶつかったり、
擦れたりしないように取り扱いに
注意してください。
紫外線や水分などが
退色の原因となることが
あります。
身につけた後には、
水分や汚れなどを
こまめに拭き取って
あげるようにしましょう。
直射日光を避けて
保管しましょう。