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ラピスラズリ(Lapis Lazuli)
ラピスラズリ(Lapis Lazuli)
瑠璃(るり)
鉱物学データ
組成 ラズライト・アウィン・ソーダライト・
ノーゼライトが主成分
結晶系 等軸晶系
モース硬度 5~5.5
比重 2.38~2.95(平均2.65)
最強の幸運をもたらす石
1.ラピスラズリとは
ラピスラズリは、
単一の鉱物ではありません。
ラズライトとアウィンと
ソーダライトとノーゼライト
が集合したものなのです。
特に、ラズライトとノーゼライト
を多く含有すると、深く美しい
色彩のラピスとなります。
他の鉱物との組み合わせで、
その色合いは変化します。
均一な色彩のものは少なく、
黄金色のパイライト
白色のカルサイトや長石が
小さな斑点としてみられます。
この群青色を英語では
ウルトラマリンと表現します。
はるばる海を越えてきたと
いう意味で、シルクロードで
海を越えやってきた
ラピスラズリの歴史から
こう呼ばれるように
なったといわれています。
日本の奈良の正倉院には
ラピスラズリの装飾品が
いくつかあります。
2.ラピスラズリの歴史と言い伝え
ラピスラズリは歴史の古く、
世界中に様々なエピソードが
伝わっています。
特に神聖に扱われていた文明で
古代エジプトがあげられます。
エジプトでは紀元前3000年頃の
文明の跡から、この地では
産出された記録のない
ラピスラズリの装飾品などが
多く見つかっています。
これは、他の国で産出されたと
思われるラピスラズリであり、
希少性と美しさが相まってなのか、
王族の装飾品や、神を崇めるものと
して崇拝されていたようです。
古代エジプトの中で
ラピスラズリの当時の価値を
伺えるものとして、
有名なものでは
ツタンカーメン王の
黄金のマスクです。
この黄金のマスクには
純度の高い金や、様々な鉱物が
用いられており、
その中の1つとして
ラピスラズリが
使われていたのです。
日本でも、仏教の世界では
極楽浄土を飾るとされる
七宝のひとつ瑠璃』と
呼ばれ、幸運のお守り石として
古くから人々に愛されてきました。
またこの美しい青色は
魔よけのパワーがあるとされ、
バビロニアやエジプトでは、
この石の粉を使い壁画を描き
護符としたといわれています。
3.ラピスラズリに伝わる意味
ラピスラズリは、古くから
天空を象徴する聖なる石と
して神聖に扱われていました。
「聖なる石」と
呼ばれていた通り、
持ち主の心の中にある
邪念を退け、魔除けや
厄除けに力を発揮する
と言われています。
また、ラピスラズリは
幸福を引き寄せる石とも
伝えられています。
ラピスラズリは、
試練や苦難を乗り越える
力を与え成長を導くと
言われています。
ラピスラズリのカラー・種類
ラピスラズリは、
深い青色をしており
群青色とも言われます。
そしてパイライトによる
金色の斑点模様が見られます。
品質の良いものは
青色が均一に濃く出ており、
パイライトも多すぎず、
少なすぎず一定量が
満遍なく見られるもので、
夜空のような美しさを
持っています。
ラピスラズリの原産国
アフガニスタン、チリ、
シベリア、カナダ、
アメリカなど様々な国で
産出されています。
中でもアフガニスタン産の
ラピスラズリは、
歴史も古く上質なものが
採れることで有名です。
取り扱い・お手入れについて
紫外線や水分などが
退色の原因となることが
あります。
身につけた後には、
水分や汚れなどを
こまめに拭き取って
あげるようにしましょう。
直射日光を避けて
保管しましょう。