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翡翠(Jade)

翡翠(Jade)

 
 
翡翠(ひすい)
 
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鉱物学データ
 
組成 NaAl[Si2O6]
結晶系 単斜晶系
モース硬度 6.5~7
比重 3.25~3.36
 
 

奇跡の石

 
 
1.翡翠とは
 
 
世界的に「翡翠(ジェイド)」
 
として販売されている石には、
 
実は「ネフライト(軟玉)」と
 
「ジェダイト(硬玉)」の
 
二種類があります。
 
この二つは見た目が似ていますが、
 
違う鉱物です。
 
一般的に中国などで「玉」と
 
呼ばれているものはネフライト。
 
日本で古来から愛されてきた
 
石はジェダイト(本翡翠)で
 
あることが多いようです。
 
縄文時代の遺跡から勾玉などが
 
発見されています。
 
どちらも美しい石ですが、
 
宝石としての価値は
 
ジェダイトの方が
 
かなり高く評されています。
 
 
2.翡翠の歴史と言い伝え
 
 
翡翠は、その豊富な色の原石が、
 
美しい"翡翠"(カワセミ)を
 
イメージさせることから
 
"翡翠玉"と呼ばれるようになり、
 
 その名前が中国から日本へと
 
伝わってきたとされています。
 
翡翠の歴史は「日本」が
 
最も古いと言われています。
 
古くでは「縄文時代」から
 
世界各国で歴史のある
 
翡翠ですが、最古の産出は
 
「日本」であったという説も
 
あります。
 
日本における翡翠の歴史は古く、
 
縄文時代にさかのぼります。
 
縄文時代中期、約7000年前に
 
現在の新潟県糸魚川で
 
翡翠が見つかりました。
 
糸魚川の翡翠は、
 
日本全国で発見されていますが、
 
各地域でも限られた者だけが
 
手にすることができる
 
ステータスシンボルとして
 
扱われていたと考えられています。
 
この時代から日本で
 
「宝石文化」が始まったとも
 
言われているので、
 
翡翠は日本の宝石文化の先がけとも
 
呼べる存在なのです。
 
古く中国では、五徳
 
(仁・義・礼・智・信)を
 
高めるとされ、富豪らは
 
正妻に翡翠を贈り、
 
第二夫人にはダイヤを
 
贈ったとされています。
 
また、翡翠は玉と
 
呼ばれることもあります。
 
玉(ギョク)には
 
神秘的な霊性があると
 
信じられ、神や皇帝などと
 
結び付けられていました。
 
国王の座る椅子を
 
『玉座』と呼ぶのは、
 
そうした名残です。
 
この日本でも古くから
 
『豊穣、生命、再生』を
 
もたらすものと信じられ、
 
また神聖な石であると同時に、
 
「奇跡の石」として大切にされて
 
きたといわれています。
 
 
3.翡翠に伝わる意味
 
 
「徳」を高める石として
 
世界中の様々な場所で
 
用いられていた翡翠ですが、
 
多くの国で王族や貴族の
 
ステータスシンボルと
 
なっていました。
 
古来より「徳」を
 
高めることで
 
成功と繁栄をもたらす石とされ、
 
現代でも仕事や恋愛など、
 
あらゆる「目標」を
 
成功へ導く手助けに
 
なってくれると言われています。
 

翡翠のカラー・種類

 
翡翠といえば
 
「淡いグリーンカラー」が
 
最もイメージしやすいかと
 
思いますが、
 
実は黄色やピンク色から、
 
白色、黒色まで様々です。
 
その中でも、
 
深いエメラルドグリーンの
 
翡翠は最も価値があるとされ、
 
「インペリアルジェード」と
 
呼ばれています。
 

翡翠の原産国

 
翡翠(硬玉ジェダイト)は
 
世界的にも限られた地域でのみ
 
産出されます。
 
主な産地はミャンマー、
 
グアテマラ、カリフォルニア、
 
ロシアなど。
 
中でも日本の新潟県にある
 
糸魚川は高品質の翡翠が
 
産出される有名な産地です。
 

取り扱い・お手入れについて

 
水や日光にも強いです。
 
同様に紫外線での退色なども
 
心配ありません。
 
汚れが目立ってきた際には
 
水洗いなども良いですが、
 
しっかりと水分を拭き取って
 
自然乾燥してあげましょう。