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パイライト(Pyrite)
パイライト(Pyrite)
黄鉄鉱(おうてっこう)
鉱物学データ
組成 FeS2
結晶系 等軸晶系
モース硬度 6〜6.5
比重 4.95〜5.10
信念の石
1.パイライトとは
パイライト(黄鉄鉱)は
鉄と硫黄が合わさってできた
硫化鉱物です。
パイライト(黄鉄鉱)は
産出量も多く、結晶の形状も
六面体や五角十二面体、
立方体の物が多く産出されます。
特に、五角形の面は
「黄鉄鉱面」と呼ばれ、
鉱物コレクターの間で
人気があります。
パイライト(黄鉄鉱)の
結晶面には、平行な筋である
条線がとても顕著に美しく
現れているのも特徴的です。
バイライト(黄鉄鉱)の中には、
アンモナイトの化石が
硫化化合物の多い環境で
化石になっていくことで、
アンモナイトの形状のまま
パイライト(黄鉄鉱)に
なってしまったものもあります。
また、パイライト(黄鉄鉱)の
表面が水分によって酸化する
ことで虹色を帯びたものは
レインボーパイライト
(イリデッセンパイライト)と
いう名前で呼ばれ、
より希少価値が高いです。
パイライトの仲間に
「マーカサイト(白鉄鉱)」と
いう鉱物があります。
パイライトとマーカサイトは、
全く同じ化学組成から
形成されており、同質異像の関係です。
パイライトが鉱物として
比較的安定しているのに対して、
マーカサイトはかなり
不安定な鉱物で、空気中の水分に
より酸化してしまうため、
宝石などには適していないと
されています。
2.パイライトの歴史と言い伝え
パイライトは、ハンマーで叩くと
火花が出るため、ギリシャ語で
「火」を意味する「pyr」と
岩石や鉱物を意味する「ite」
とが合わさって、
「Pyrite(パイライト)」と
名付けられました。
黄鉄鉱という和名は、
「硫黄」と「鉄」が結合した
「硫化鉱物」であることを
表しています。
パイライトは、18世紀頃には
「マルカジット」という名称で
ダイヤモンドの代わりとして
作られたジュエリーが
人気を集めていました。
20世紀初頭には、ロンドンを
中心に爆発的な人気であったと
言われています。現在でも、
良質なコンディションのものは
希少価値が高く、
アンティークジュエリーとして
人気のアイテムです。
この「マルカジット」は、
マーカサイト(白鉄鉱)を
素材としていると言われることが
あります。これは製造当時
18世紀頃には、パイライト(黄鉄鉱)と
マーカサイト(白鉄鉱)の
厳密な区別ができなかったようで、
当時の製造者の人々は、
パイライトをマーカサイトと
認識していたようです。
「マルカジット」という名称も、
「Marcasite(マーカサイト)」が
語源になっていると考えられます。
しかし前述の通り、マーカサイトは
鉱物的に安定しない性質なため、
ジュエリーとして作られた場合、
酸化してしまい、変色・変質は
避けられないことから、
実際には当時からパイライト(黄鉄鉱)を
使用していたとされています。
3.パイライトに伝わる意味
パイライトは、
夢や目標への意思を強くし、
行動力を高めてくれると
言われています。
目標達成のお守りだけでなく、
お仕事でのキャリアを
高めるお守りにも良いと
されています。
また、ネガティブなエネルギーを
祓うといわれていることから、、
魔除け・厄除けのお守りとしても
効果が期待されています。
パイライトのカラー・種類
パイライトは金属のような
質感を持っています。
色合いは若干黄色がかっている
シルバーカラーです。
パイライトの原産国
スペイン、中国、ペルー
などから産出されています。
取り扱い・お手入れについて
パイライトは汗や水分に弱いと
されています。着用後は、
汗や汚れを拭き取って
保管するようにしましょう。