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パール(Pearl)

パール(Pearl)

 
真珠(しんじゅ)
 
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鉱物学データ
 
組成 CaCO3+有機成分
結晶系 斜方晶系
モース硬度 2.4-4.5
比重 2.6-2.85
 

守護の石

 
1.パールとは
 
 
貝から生まれる真珠のことを
 
「本真珠」と言います。
 
これは、アコヤガイから
 
作られるアコヤ真珠や
 
淡水パールも含められます。
 
本真珠以外では、真珠養殖に
 
使う核や貝殻を加工したもの
 
に真珠色の塗装を施したもの、
 
つまり人工真珠
 
イミテーションパールに
 
分けられます。
 
パールは世界中で、
 
古くから愛されてきた宝石です。
 
鉱脈から掘り出される石とは違い、
 
貝の内部で生成されるという
 
特徴を持っています。
 
自然発生するパールは
 
ごくわずかで、現在流通している
 
パールは養殖されたものが
 
多く出回っています。
 
 
2.パールの歴史と言い伝え
 
 
その形から「洋ナシ」を
 
意味するラテン語の
 
「ピルラ(perla)」や、
 
二枚貝を意味する
 
「ペルナ(perna)」から
 
つけられた、など諸説あります。
 
和名はとても聞き慣れている
 
「真珠」です。
 
山でとれる美しい石を“玉”、
 
海でとれるものを“珠”といい、
 
そこから名づけられたと
 
されています。
 
パールは紀元前3200年ごろには、
 
すでに人々に利用されていました。
 
宝飾品として身の回りを
 
飾ったのはもちろん、
 
粉にして薬として飲用したり、
 
化粧品として使ったり
 
していました。
 
古代エジプトの女王
 
「クレオパトラ」は
 
エメラルドを愛し、
 
よく身に付けていたと
 
伝えられています。
 
彼女はエメラルドだけではなく、
 
とても大きな2つの「真珠」の
 
耳飾りを両耳に下げていました。
 
その真珠の大きさは、
 
当時世界最大とも
 
言われるものでした。 
 
ある日、ローマの将軍
 
アントニウス率いるローマ軍が
 
エジプトに遠征に来た際、
 
毎日贅沢な宴会をして
 
楽しんでいました。
 
それを見かねたクレオパトラは
 
アントニウスにこう言いました。
 
そんなものは本当の贅沢ではない。
 
もっと贅沢な宴を見せてやろう
 
次の夜、クレオパトラは
 
盛大な宴会を開きましたが、
 
美食に慣れたローマ人には
 
驚くほどのご馳走ではなく、
 
アントニウスは
 
クレオパトラの贅沢とは
 
こんなものかとがっかりしました。
 
そこでクレオパトラは
 
侍女に酢の入った杯を用意させ、
 
その中に真珠の耳飾の片方を
 
投げ入れると、 真珠は
 
みるみる溶けてしまいました。
 
当時、最大の大きさだった真珠。
 
その価値は王国も買えるほどの
 
ものだったでしょう。
 
驚くローマ人達の前で、
 
彼女はその酢を一気に
 
飲み干しました。
 
そしてもう一方の真珠も
 
投げようとするクレオパトラに、
 
さすがのアントニウスも
 
驚きを隠せず、
 
「ワタシの負けだ!」と叫び、
 
それを阻止したと言われています。
 
 
3.パールに伝わる意味
 
 
6月の誕生石である
 
パールの石言葉は
 
「健康」「富」「長寿」です。
 
母なる貝に守られて
 
成長するパールは、
 
侵入者から持ち主を守護する
 
パワーがとても強いと
 
言われています。
 
訪れるトラブルや災厄から守り、
 
邪気をはねのけてくれる
 
お守りとして昔から
 
使用されてきました。
 
パールは、蓄積するストレスや、
 
体にたまった疲れを癒す
 
良い睡眠をもたらし、
 
心身ともに健康な状態へと
 
導いてくれる効果が
 
期待できます。
 
母貝が体内で大切に慈しんで
 
育てるパールには、
 
女性の持つパワーや、
 
母性を高めるシンボルとして
 
愛されてきた歴史があります。
 
恋愛や妊娠・出産など、
 
女性の魅力を高めるとも
 
言われています。
 

パールのカラー・種類

 
アコヤ真珠は白色~ピンク色、
 
黄色・グレー・金色など。
 
・淡水真珠
 
・ケシパール
 
・あこや真珠
 
・白蝶真珠
 
・黒蝶真珠
 

パールの原産国

 
日本、ベトナム、中国、
 
オーストラリア、インドネシア、
 
フィリピン、タヒチなど。
 

取り扱い・お手入れについて

 
真珠は硬度が低く傷つきやすい
 
と言えます。他の硬いものと
 
擦れないように気をつけてください。
 
また汗や酸に弱いので、
 
身に付けられた跡は柔らかい布や
 
真珠用の照りクロスなどで
 
優しく拭き取ってあげるように
 
してください。