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タンザナイト(Tanzanite)
タンザナイト(Tanzanite)
黝簾石(ゆうれんせき)
鉱物学データ
組成 Ca2Al3(SiO4)3(OH)
結晶系 斜方晶系
モース硬度 6~7
比重 3.35
決断力の石
1.タンザナイトとは
タンザナイトは、
その名の通りタンザニアから
産出されることから
この名で呼ばれています。
タンザナイトという名称は、
もともとコマーシャルネーム。
宝石の魅力を広く届けるために、
それに相応しい名前として
命名されたものです。
タンザナイトと名付けたのは、
あの有名なティファニー社です。
ティファニーは、
アフリカ大陸最高峰の
キリマンジャロを背景にした
タンザニアの夜の美しい風景から
インスピレーションを得て、
「タンザニアの夜」
つまりタンザナイトと
名付けました。タンザナイトは、
確かにタンザニアの日没後、
頭上に広がる夜のはじまりを
「ひとつまみ」して
とじ込めたような宝石です。
ティファニーによって
タンザナイトという名で
展開されたプロモーションは大成功。
タンザナイトを求める需要は高まり、
1998年と1999年にはタンザナイトは
世界で最も売れたカラーストーンと
発表されるまでになりました。
ちなみにブルーゾイサイトという
鉱物名を使用するのを避けたのは、
ゾイサイトが英語の自殺
(suicide・スイサイド)に
聞こえることもその理由の
ひとつであると言われています。
タンザナイトは、
タンザニアのメレラニ鉱山
でしか産出されないのです。
そして発見されたのが
わずか50年前と宝石の中でも
比較的新しい石です。
新しい石だと言うことに加えて、
ダイヤモンドより1000倍希少だとも
言われる希少性から、
近年で人気が急上昇しており、
注目されている宝石になっています。
「ゾイサイト」という鉱物に属し、
バナジウムを含んで青色に変色
したものがタンザナイトと
呼ばれています。
同じゾイサイトの仲間で、
ルビーインゾイサイトという
ルビーを含んだ緑のゾイサイトも
販売されています。
タンザナイトの最大の魅力は
なんといっても、ひと言で
表せないような美しい色合いです。
この落ち着いたバイオレットブルーは
他のブルーのパワーストーンなどと
組み合わせてみると、
タンザナイト特有の色合いが
さらに美しさを感じます。
メレラニ鉱山の産出量は
年々減少してしまっていることから、
将来的にどんどん希少価値が
高まっていく宝石だと言えます。
2.タンザナイトの歴史と言い伝え
1967年にタンザニアの
メレラニ鉱山で
マニュエル・ト・スーザーが
新しい鉱物を発見しました。
彼は当時ルビーを
探していたのですが、
目的とは違う青い鉱物を
見つけたのです。
彼は新しいサファイアの鉱脈を
見つけたと喜んでいたのですが、
持ち帰って宝石学者に
調べてもらった所、
なんと青色へ変色したゾイサイトでした。
サファイアではないこのブルーの
ゾイサイトは、宝石としての価値を
認められなかったようで、
すぐにその美しさや人気が
広まることはありませんでした。
ティファニー社によって
1980年代からアメリカを中心に
人気を呼び、世界へとその名が
広まることになりました。
3.タンザナイトに伝わる意味
タンザナイトは、他のブルーの
宝石と同じく、冷静さや判断力を
高めてくれます。
他の石と違っているのは、「
正しい選択」ができるような
決断力を与えてくれると言われます。
選択をしなければならない
状況というのは、人生において
何度も遭遇します。
この時に正しい選択が
できるのかどうかは、
後になってみないとわかりません。
しかし重要なチャンスほど
判断が難しく、考えれば考えるほど
わからなくなり、いつもの自分のままで、
判断ができなくなるものです。
こういった経験や、今後の自分を
磨いていきたい方には、
タンザナイトが良いお守りと
なってくれるかもしれません。
もちろん「普段から選ぶのが苦手。」
「優柔不断って言われがち。」
こういった人も改善したいと
思われている場合には、
タンザナイトのお守りがピッタリです。
タンザナイトのカラー・種類
タンザナイトは、
バイオレットブルーが最大の特徴です。
青よりから紫まで様々ですが、
濃い青紫のものが上質だと
されています。
タンザナイトの原産国
タンザニアのメレラニ鉱山で
しか産出されていません
取り扱い・お手入れについて
衝撃に弱いのでぶつかったり、
擦れたりしないように
取り扱いに注意してください。