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スモーキークォーツ(Smoky quartz)
スモーキークォーツ(Smoky quartz)
煙水晶(けむりずいしょう)
鉱物学データ
組成 SiO2
結晶系 六方晶系
硬度 7
比重 2.65
大地の力が宿す石
1.スモーキークォーツとは
スモーキークォーツの名前の由来は、
英語名の「Smoky Quartz」でも
表されているように、
煙を閉じ込めたような色をして
いるからとよく言われています。
和名を
「煙水晶(けむりすいしょう)」と
言います。
英名からそのまま
名づけられたようですが、
色合いは茶色~黒茶色をした石です。
透明感もあり、男性的な魅力も
感じるスモーキークォーツですが、
「クォーツ」という名前の通り、
アメジストやローズクォーツなどと
同じく、水晶の仲間です。
天然のスモーキークォーツは、
明るい茶色や黒っぽい茶色まで
多彩な色を発色しますが、
その原因ははっきりとは
解明されていないようです。
一説では、内部にアルミニウムが
含まれたものが放射線を
浴びることで発色すると
言われています。
さらに濃い色へ変化し、
ほぼ真っ黒になった水晶は
「モリオン(黒水晶)」と
なります。
天然で産出される
スモーキークォーツは
大変希少です。
ビーズとして流通している
商品の多くは、人工的に
放射線処理で発色させて
いるものです。
天然スモーキークォーツの
多くは、高級宝飾用に
カットされたり、原石のまま
取引されています。
2.スモーキークォーツの歴史と言い伝え
スモーキークォーツは
紀元前300年頃から、
スコットランドの
ケアンゴーム産地で
採掘されてきました。
ケルト民族の衣装や装飾品として
流通していたのがその宝石としての
価値の始まりだといわれています。
スモーキークォーツは
スコットランドの国石でもあります。
なぜ水晶がこのような色味になるのか、
解明されていない時分には、
暗めの色味とあいまって、
地域によっては不吉な
イメージを持たれていたことも
ありました。
その一方で、古来より魔除けや
癒し効果があるとして、
お守りの存在でもありました。
煙には退魔の意味があることから、
スモーキークォーツは
悪霊払いにもなると
信じられていたのです。
祈祷師が祈祷の際に
火を焚きしめて煙を
使うことがありますが、
それらがイメージされたとも
いわれています。
古代ローマ帝国では
スモーキークォーツに
彫刻をあしらったものを
印章としていたり、
カメオの素材としても
よく使用されていました。
現代と違って宝石としての
楽しみというよりは、
印章もカメオも実務的な
用途であったものの、
魔除け効果を持つ
スモーキークォーツで
作ることに意味がありました。
また、ヒーリングや
魔除けの効果を期待され、
病気にかかった方への
お見舞いの品としての役割も
あったようです。
3.スモーキークォーツに伝わる意味
スモーキークォーツは
落ち着いたブラウンカラーを
持つことから、
「大地の力が宿る石」と
言われています。
「地に足をつける」と
いう言葉にならって、
現実的で堅実な思考や行動が
できるようになるとされています。
「地に足をつける」ということは、
目の前の現実を見据えて、
自分の意識を持ち行動することです。
大地にしっかりと
2本足で立っている人は、
心や身体が由来でもしっかりと
自分の足で歩いて生きていくことが
できます。普段から慌しくしたり、
何かと落ち着きがないような人の
お守りにも良いかもしれません。
またスモーキークォーツは、
魔除け・厄除けのお守りと
して用いられた歴史があります。
強力な魔除けストーンとして知られる
「モリオン(黒水晶)」と
よく似た鉱物である
スモーキークォーツも
また魔除けのパワーが期待されています。
スモーキークォーツのカラー・種類
スモーキークォーツのカラーは、
明るいブラウンから、
濃いブラウンまで様々です。
ベースが水晶なので、
透明感があり高級感も感じられる
雰囲気を持ちます。
スモーキークォーツの原産国
ブラジル、アメリカなどです、
取り扱い・お手入れについて
スモーキークォーツは
長時間にわたって、
日光にあたると変色してしまう
可能性があります。
直射日光の当たらない場所で
保管するようにしましょう。