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サファイア(Sapphire)

サファイア(Sapphire)

 
青玉(せいぎょく)
 
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鉱物学データ
 
組成 Al2O3
結晶系 六方晶系(三方晶系)
硬度 9
比重 3.99~4.05
 
 

誠実、慈愛の石

 
1.サファイアとは
 
 
青い宝石の代表とも言える
 
「サファイア」。
 
ダイヤモンド、エメラルド、
 
ルビー、アレキサンドライトと
 
合わせて、「五大宝石」と
 
呼ばれています。
 
サファイアは、
 
ルビーと同じ鉱物「コランダム」
 
のグループの一種です。
 
ダイヤモンドの次に
 
硬い鉱物だと言われます。
 
純粋なコランダムは無色ですが、
 
様々な微量な成分を含むことで
 
カラーバリエーションの豊富な
 
サファイアになります。
 
コランダムの中に1%以上の
 
クロムが入るとルビーとなり、
 
鉄やチタンなどが入ると
 
サファイアになります。
 
コランダムの中で
 
赤い色をした石をルビー、
 
青を含めたそれ以外の色は
 
サファイアと呼びます。
 
赤い色のコランダム以外は
 
サファイアと呼ばれるため、
 
ピンクや紫色などで、
 
ルビーではないかと思う石でも、
 
鑑別では「ピンクサファイア」
 
「パープルサファイア」という
 
結果になる場合も多いようです。
 
硬度が高く頑丈な鉱物なので、
 
天然で質の劣るものや、
 
人工のサファイアは工業用などでも
 
広く利用されているそうです。
 
 
 
2.サファイアの歴史と言い伝え
 
 
9月の誕生石でもある
 
「サファイア」の語源は、
 
ギリシャ語やラテン語の
 
“青色”から由来しています。
 
また古代では、
 
サファイアといえば青色の石
 
すべての呼び名でした。
 
旧約聖書の時代には
 
ラピスラズリのことを
 
サファイアと呼んでいました。
 
その為、一般的にサファイアは
 
青色の石と思われていますが、
 
非常に多くの色を持つ石です。
 
サファイアとして世界中で
 
最も愛されているのは、
 
やはり深く美しいブルーであり、
 
最高のものは産出地や
 
微妙な色合いなどによって
 
「 ロイヤルブルー」
 
「コーンフラワーブルー」等の
 
呼び名が付けられています。
 
天然で良質なサファイアは
 
宝飾品として古くから
 
愛されてきました。
 
 
 
3.サファイアに伝わる意味
 
 
サファイアの石言葉は
 
「誠実・慈愛・一途」です。
 
神聖な力を持つとされる
 
ブルーサファイアの
 
慈愛に満ちた輝きは、
 
神の恩寵を受けた石として、
 
聖職者にこそふさわしい
 
聖なる石と言われてきました。
 
サファイアは、旧約聖書に
 
何度も登場しています。
 
神がモーセに授けた十戒の石版は
 
サファイアでできていた、
 
神の足の下にはサファイアに似た
 
敷石があった、サファイアのような
 
玉座の上に神が座っていた…。
 
サファイアの価値が非常に高く、
 
いかに大切にされていたかが
 
わかります。
 
サファイアはキリスト教国では
 
敬虔と純粋、誠実の象徴と
 
言われています。
 
宝石には欲望や羨望、恨み、
 
それによって巻き起こる争いなど
 
邪悪が潜みがちですが、
 
サファイアにはそんな曇りは
 
一切ない静かな慈愛を感じます。
 
苦しみも嘆きも憎しみも、
 
静かにそっと消してくれる
 
神聖な輝きです。
 

サファイアのカラー・種類

 
ブルーサファイア
 
ピンク サファイア
 
イエローサファイア
 
パパラチアサファイア
 
スターサファイア
 

サファイアの原産国

 
ブラジル、ウルグアイ、インド、
 
スリランカ、タンザニア、
 
ミャンマー、マダガスカル、
 
ベトナム、カシミール、
 
オーストラリアなどで
 
産出されています。
 

取り扱い・お手入れについて

 
サファイアは紫外線や水に強い石です。
 
汚れが目立ってきた際には
 
水洗いなども良いですが、
 
しっかりと水分を拭き取って
 
自然乾燥してあげましょう。