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カルサイト(Calcite)

カルサイト(Calcite)

 
方解石(ほうかいせき)
 
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鉱物学データ
 
組成 Ca[CO3]
色 無色透明、イエロー、オレンジ、ピンクなど。
結晶系 六方晶系(三方晶系)
へき開 あり
硬度 3
比重 2.69~2.82
 

自信を与える石

 
1.カルサイトとは
 
 
カルサイトはどこまでも綺麗な
 
ひし形に割れる、非常に強い劈開
 
(へきかい)を示す鉱物で、
 
衝撃に非常に弱いため、
 
その美しさの反面宝飾品としては
 
不向きな石です。
 
含まれる成分によって、
 
様々な色合いを持つ石です。
 
たとえば、鉄分を含むとイエロー、
 
マンガンを含むとピンク、
 
コバルトを含むと薄赤紫色に、
 
ニッケルを含むとグリーン、
 
ストロンチウムを含むと
 
ブルーになります。
 
複屈折という光学現象を持ち、
 
二つにダブって見える
 
ダブリング(二重像現象)のような
 
現象を起こすします。
 
また、菱形、板状、六角柱状、針状など
 
様々な結晶の形をとります。
 
基本的に大きい原石などが産出しやすく、
 
古くは、彫刻品や建築物に
 
使われたそうです。
 
現代でも建築の材料、彫刻、工芸品
 
などに用いられます。
 
無色透明で良質のカルサイトのことを
 
アイスランドスパー、
 
オプティカルカルサイト
 
とも呼びます。
 
カルサイトは炭酸カルシウムを
 
主成分とするため、水に弱く、
 
長時間水にさらしていると
 
輝きが無くなってしまうので
 
注意が必要です。
 
 
 
2.カルサイトの歴史と言い伝え
 
 
名前の由来は、ラテン語の
 
(calcit 石灰)からきています。
 
古くから、体の熱を上げるための
 
薬として使われていました。
 
古代ローマやギリシアで、
 
建材や彫刻の素材として
 
使われていた大理石は、
 
カルサイトの結晶集合体です。
 
純粋なものは無色透明ですが、
 
含まれる不純物などによって、
 
無色(クリア)・イエロー・
 
ゴールド・オンレジ・ピンク・
 
ブルー・グリーンなど
 
様々な色に変化します。
 
前述した通り、
 
カルサイトは複屈折という性質から
 
羅針盤の代わりに用いられていました。
 
代表的なのは中世ヨーロッパの
 
「バイキング」。彼らが航海の為に
 
複屈折を持つ鉱物を用いていたことが
 
判明しており、彼らが用いていた鉱物は
 
「アイオライト」や「サンストーン」
 
だとされています。
 
「サンストーン」は現代で
 
宝石やパワーストーン
 
として知られている
 
「サンストーン(日長石)」
 
ではなく「カルサイト」のことを
 
当時そう呼んでいたようです。
 
当時の船からカルサイトが
 
見つかったのですが、
 
その時はこの石が何のために
 
用いられていたのか
 
わかりませんでした。
 
その後の研究によって、
 
カルサイトの複屈折により、
 
羅針盤代わりに用いられていた
 
ことがわかりました。
 
羅針盤の代わりに太陽の位置を
 
把握することができることから
 
「サンストーン」と
 
呼ばれていたのかもしれません。
 
 
 
3.カルサイトに伝わる意味
 
 
カルサイトグループの石は
 
不安定な感情を整えてくれると
 
言われています。
 
感情が整うと、
 
心に安らぎが生まれ落ち着きへと
 
変化していきます。
 
落ち着きを持つことで、
 
他人とのコミュニケーションを
 
円滑にすることができ、
 
また自分自身を見つめなおすこと
 
にも繋がります。
 
物事の嫌なところにばかり
 
目が行ってしまう。
 
他人とのコミュニケーションが
 
うまくいかない。
 
自分の長所や短所も
 
わからず自信がない。
 
こういったことに
 
大変効果をもたらすと
 
いわれています。
 

カルサイトの種類

 
ピンクカルサイト
 
イエローカルサイト
 
オレンジカルサイト
 
グリーンカルサイト
 
ブルーカルサイト
 

カルサイトの原産国

 
ブラジル、メキシコなどが
 
主な産出国ですが、
 
グリーンカルサイトは
 
アフリカ、アフガニスタン
 
などで産出されています。
 
アフガニスタン産では
 
色鮮やかで透明感のある
 
美しいグリーンカルサイトが
 
見られます。
 
ブルーカルサイトは
 
主にアルゼンチンで
 
産出されています。
 
ミルキーで淡い色合いのタイプは
 
ペルー産などで見られます。
 

取り扱い・お手入れについて

 
カルサイトは硬度が低い石です。
 
衝撃にも弱いのでぶつかったり、
 
擦れたりしないように、
 
取り扱いに注意してください。
 
また紫外線での変色の恐れもあります。
 
普段のお出掛けなどは問題ありませんが、
 
直射日光に当たる場所などでの保管は
 
避けるようにしましょう。