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ガーネット(Garnet)

ガーネット(Garnet)

 

石榴石(ざくろいし)

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努力の石

ガーネットはざくろに似ていることから
 
「柘榴石(ざくろいし)」と
 
呼ばれています。
 
自然に生み出される結晶が
 
12面体や24面体などで整った形状に
 
なることから、誕生石の1番目に選ばれたと
 
言われています。
 
加工をしなくても十分に美しいガーネットは
 
「天然のカット宝石」と呼ばれ、
 
古くから装飾品などに用いられていたようです。
 
ガーネットは1つの鉱物の名前ではなく、
 
元素が少しずつ異なる
 
約15種類の鉱物のグループ名です。
 
 
・アルミニウム柘榴石グループ
 
・鉄柘榴石グループ
 
・クロム柘榴石
 
 
などがあります。
 
ガーネットの色といえば黒みがかった紅色を
 
連想するかと思いますが、
 
上記のようにグループによって
 
含まれる元素の種類が異なると
 
無色、黄色、オレンジ、褐色、
 
緑、黒など、さまざまな色に染まるのです。
 
ガーネットは、宝石として使われるだけ
 
に留まりません。
 
傷つきにくさを示すモース硬度が
 
6.5~7.5と高い石ですので、
 
粉末状の研磨剤の原料になります。
 
また、紙やすりの表面のキラキラした部分に
 
使われています。実はガーネットです。
 
このように、高い硬度を生かして研磨の
 
ために活用されることもあるのです。
 
11世紀頃のヨーロッパでは、
 
ガーネットには強力な
 
守護の力があると信じられ、
 
十字軍遠征においては
 
兵士たちが旅の危険から
 
身を守るための護符として
 
ガーネットを身につけていたと
 
いわれています。
 
古くから人々に
 
愛されてきた石で、
 
旧約聖書の中の物語である
 
「ノアの方舟」にも
 
登場したと言われています。
 
神は地上に増えた人々が
 
悪を行なっているのを見て、
 
大洪水を起こして
 
これを滅ぼそうとしました。
 
その際に「正しい人」であった
 
ノアには「方舟」を作らせて
 
生き延びるように命じました。
 
ノアは家族と全ての動物のつがいを
 
方舟に乗せて、40日40夜続いた
 
大洪水を乗り越え、
 
生き延びることができました。
 
その際、厚い雲に覆われて
 
太陽の光も差さない暗闇の中を
 
照らしたのが、赤いガーネットでした。
 
古くから、多くの人々に
 
その不思議な力を信じられ、
 
大切に扱われてきたのです。
 
燃えるような赤い色は見る者に
 
「情熱」をもたらしてくれると
 
伝えられています。
 
目標に向かって
 
頑張っている人の熱意を
 
高めることで目標を実現する
 
力になってくれると言われる
 
努力の石です。
 
また、恋愛においても
 
力を発揮するとされ、
 
パートナーと固い絆で結ばれる。

 

ガーネットの種類

 
モザンビークガーネット
 
ロードライトガーネット
 
スペサタイト
 
ツァボライト
 
グロッシュラーガーネット
 
スターガーネット
 
マラヤガーネット
 
カラーチェンジガーネット
 

カラーバリエーション

 
無色、黄色、オレンジ、褐色、
 
緑、黒など、など

 

ガーネットの原産国

 
通常カラーのガーネットの多くは
 
インドで産出されます。
 
オレンジガーネットや
 
グリーンガーネットは
 
マダガスカルやスリランカなど
 
から産出されています。

 

取り扱い・お手入れについて

 
ガーネットは紫外線や水に強い石です。
 
汚れが目立ってきた際には水洗い後、
 
水分を拭き取って自然乾燥で乾かしましょう。