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エメラルド(Emerald)

エメラルド(Emerald)

 

緑玉(りょくぎょく)、翠玉(すいぎょく)

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幸せをもたらす石

エメラルドの語源は、サンスクリット語で
 
「緑色の石」を意味する「スマラカタ」にあり、
 
ギリシャ語では「スマラグドス(smaragdos)」
 
から変化し、その後現在の、
 
「エメラルド(emerald)」
 
になったといわれています。
 
和名は「翠玉(すいぎょく)、
 
緑玉(りょくぎょく)」。
 
緑色の美しい宝石の1つとして有名ですが、
 
ダイヤモンド、ルビー、サファイアと並んで
 
「四大宝石」とも呼ばれます。
 
エメラルドは鉱物としては「ベリル」という
 
グループに属していますが、比較されることの多い
 
ルビー、サファイアはコランダムという
 
グループですので、この2つとは全く別の鉱物です。
 
ベリルのグループにも様々な石があり、
 
有名なものでは青色のベリルがアクアマリン。
 
ピンク色のベリルがモルガナイトとなっています。
 
ではアクアマリンやモルガナイトと同じ鉱物なのに、
 
なぜ市場価値が異なるのでしょうか。
 
これはエメラルドの希少性が理由です。
 
ベリルの中にクロムやバナジウムを含むと
 
エメラルドの緑色を発色します。
 
その中でも明るく濃い緑色をしたものが
 
最上級とされます。
 
しかし天然でこのような強い緑色が
 
出ているものは少なく、
 
傷が多いものがほとんどですので、
 
ジュエリーとして加工できるものは、
 
とても希少です。
 
同じベリルグループであるアクアマリンと
 
同じく幸せをもたらす石とされ、
 
「結婚」や「家庭円満」のお守りとして
 
人気の宝石です。
 
夫婦や家族だけでなく友人や職場の方々とも
 
円満な関係を築くお守りとしてもオススメです。
 
エメラルドの宝石言葉は、
 
「幸運・幸福・夫婦愛・安定・希望」とされ、
 
宝石言葉の他にも、“愛の成就”と
 
いう意味を持ちます。
 
浮気を防止する意味も持っているとされます。
 
エメラルドの多くは昔、
 
エジプトで産出されていたと考えられます。
 
古代エジプトでは、エメラルドの
 
ネックレスは永遠の若さを象徴しているとされ、
 
エジプト人にとってのエメラルドは、
 
「繁殖と生命のシンボル」でした。
 
エメラルドは古来より宝石として
 
多くの人を魅了し、世界各国の様々な文明で
 
その名を残しています。
 
最も古いものでは、紀元前4000年頃の
 
バビロニアで既にネックレスなどの
 
宝飾品として用いられていたようです。
 
古代エジプトの女王クレオパトラも、
 
エメラルドを愛したことで有名です。
 
エメラルドのジュエリーを毎日身につけ、
 
他の国から訪れる要人には自分の似顔絵を
 
彫ったエメラルドを贈ったと言われています。
 
クレオパトラはエメラルドをこよなく愛し、
 
産地を含めて自分のものとしました。
 
有名なものではクレオパトラ鉱山と
 
呼ばれていた鉱山跡がエジプトで
 
見つかっており、現在は枯渇していますが
 
紀元前2000年頃から約3000年もの間、
 
エメラルドの採掘が行なわれていたようです。
 
そして古代においてペリドットの産地でも
 
あったエジプト南部の紅海に浮かぶ
 
小さな島トパズィオス島もクレオパトラは
 
「この島の宝石は全て自分のものだ」と
 
主張したそうです。
 
後にクレオパトラのエメラルドとして
 
残されていた宝石の中には、
 
ペリドットが混ざっていたようで、
 
それはこの島から産出した
 
ペリドットをエメラルドと
 
誤って認識していたと言われています。
 

カラーバリエーション

 
価値の高いエメラルドの色は、
 
鮮やかで純粋なグリーンから、
 
青味を帯びたグリーンです。
 

エメラルドの原産国

 
エメラルドは希少なため
 
産地も限られています。
 
主にコロンビア、ブラジル、ザンビアの
 
3カ国で世界のエメラルドの9割以上が
 
産出されています。
 
中でも上質なエメラルドは
 
コロンビア産に多く見られます。
 

取り扱い・お手入れについて

 
衝撃にも弱いのでぶつかったり
 
擦れたりしないように取り扱いに
 
注意してください。
 
紫外線や水にもあまり強くないので、
 
直射日光が当たる場所での保管は
 
避けるようにしよう。
 
身につけた後には柔らかい布で拭き取って、
 
綺麗に保ってあげるようにしましょう。