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コラム:悪質な買取業者にご注意!
師走になると増える悪質な買取業者
どの業界にも悪質な業者は存在します。
リサイクル業界もその類に漏れず
悪質な手口で皆さんの大事な資産を
狙っている輩が本当に多いです。
せわしなくなる年末は
そうした被害が多く聞かれる
季節でもあります。
今回は4つのパターンを挙げ
その手口を説明しますので
ご自身やご家族を守るために
参考にしてください。
パターン1:アポなしで訪問してくる「押し買い」
「押し売り」というのは
アポなしで訪問してきて
不用な品物を無理やり
売りつける行為を指します。
「押し買い」はその逆で
アポなしで訪問してきて
貴金属などを買取してくる
行為のことです。
強盗や窃盗ならばいざ知らず
お金を支払っているのだから
問題ないのでは?と思う方も
多いでしょう。
押し買いの問題は大きく二つあります。
1つ目は
「売るつもりはなかったのに
なかなか帰らないから
売ってしまった」ということ。
そして2つ目は
「相場よりも法外に安く
買い叩く」ということです。
よくあるパターンとしては
突然自宅に”東京から来た
宝石商”を名乗る業者が
押しかけてきて
『今は金の相場が高いので
売り時ですよ。すぐ近所の方も
売ってくれました』
などと言葉巧みに家に上がり
込んでくるケースです。
査定だけのつもりで貴金属を
手渡してしまうと相場よりも
はるかに安い値段を
提示してきます。
相場が分からない人であれば
そのまま売ってしまうことも
ありますし、安すぎるので
売りたくないといっても
そういった輩はモノを
返しません。
次第に暴力的な言動で相手を
脅かしてきたり、
ネックレスなどであれば
相手の目を盗んで
引きちぎるなどして
「弁償します」などと
言って無理やり買取してきます。
断捨離を考えているものの
実際に品物をもってお店に行くのが
面倒だと感じているときに
突然そのような業者が来たため
”渡りに船”と思う方もいると
思いますがそういった業者は
皆さんが持っている財産を
安く買い叩くことが目的です。
押し買いはトラブルがとても多いので
絶対に相手にしないでください。
パターン2:当初の目的とは違った品物を欲しがる出張買取
出張買取とは店舗ではなく
お客様が指定する場所
例えばご自宅や倉庫、
会社などへ買取業者が出張して
買取を行うことです。
査定品がたくさんあったり
依頼主が高齢などで移動が
困難な場合にご用命があります。
押し買いのようなアポなし訪問では
ないため出張買取そのものに問題は
ありません。
しかし、業者が家の中に入ってから
問題が発生することがあります。
事前に出張買取をする際には
「家にある●●●を査定して欲しい」と
いうことを確認しますね。
例えば
依頼者「着物を査定・買取して欲しい」
業 者「着物ですね。喜んで買取します!」
といった感じです。
しかし、いざ業者が出張に来ると
『お持ちの着物は状態が悪くて
ほとんど値が付きません。
貴金属やアクセサリーなどは
ありませんか?』と
持ち掛けてくるのです。
チラシなどの広告では
「着物高額買取!」
「切手どこよりも高く買います!」
などとうたっておきながら
それら品物を買取することはなく
実際は家の中に上がり込むことが
本当の目的なのです。
またそうした業者は
「押し買い」ではなく
「出張買取」であることを
担保するために積極的に
電話営業を行っています。
家の固定電話に出ると
「着物・切手・食器など
ありませんか?何でも高く
買いますよ!」といった
電話営業だったという経験を
された方は多いと思います。
実際にそうした業者を呼んで
しまった方としても、心理的に
手ぶらで返すのも悪いと思いこみ
売るつもりのない品物まで
出してしまうのです。
ここ数年のコロナ禍では
人込みのなか店舗まで
出向くことに抵抗感を
持つ方が多かったため
こうした悪質な出張買取業者が
はびこるようになりました。
パターン3:『現金を後で届けに行く』などと言って家に上がろうとする催事買取業者
催事(さいじ)買取とは
2、3日間の短期間限定で
デパートのイベントスペースや
貸会議室などを間借りして
ブースを作りそこで
買取を行う手法です。
催事買取そのものに問題はありません。
しかし、買取が成立していざ現金の
受け取りという段階になってから
業者から「いま現金の持ち合わせが
無いため、後日ご自宅へ直接お金を
届けます」などといって訪問の
アポイントを取り付けようとする
輩がいるのです。
ちなみに当店のお客様から
聞いた話によると、買取金額が
1,000円という低額であったにも
関わらず、「いま手持ちが
ないので自宅へお届けします」と
言ってきた業者がいたそうです。
前述した出張買取業者のように
家の中に入り込むのが目的です。
そういった業者を家に入れて
しまえばどんな要求を
してくるのかは想像に
難くありません。
パターン4:軽トラで町をまわっている流しの不用品回収業者
最後は買取業者ではなく
不用品回収業者です。
軽トラで
【無料で不用品を何でも
回収します。壊れていても
構いません】といった音声を
スピーカーで流しながら住宅街を
走っている軽トラを
見たことがありませんか?
そうした業者は”無料”を
うたっておきながら、
品物を軽トラに積んでから
後になって費用を
請求してくるのです。
しかも法外な金額ではなく
数千円程度の『払えなくも
ない金額』を請求してきます。
トラブルに巻き込まれたくない方だと
そのままお金を支払ってしまうでしょう。
「話が違う」と言って支払いを
拒否するとその場に荷物を捨てて
走り去ってしまうなんてことも
あるそうです。
しかも、そうした業者は
ゴミとしてきちんと処理せずに
違法な不法投棄をしている
可能性も高いのです。
最後に:悪質な業者から身を守るには?
押し買いや出張買取、流しの
不用品回収業者は
「どこから来てどこに帰るのか」が
わかりません。
名刺やネームプレートに
会社名や住所、電話番号が
書いてあっても恐らく
本当のことは書いて
いないでしょう。
そうした業者のことは信用せず
きちんと地元に拠点を
持った業者をお選びください。
鑑定士 柏原