メルカリやラクマなどのフリマアプリ、ヤフーオークション(ヤフオク)などの個人オークションサイトなど、最近は個人の方も簡単に中古商品の売買ができるようになりました。
空き時間を利用して、こういったサービスの利用を始めたという方も多いのではないでしょうか？
本日は、そんな個人間取引を始めて間もない方が、最初に頭を悩ませる“適切な商品の販売価格の決め方”や、“損をしない為の売り方”についてお教えしたいと思います。
この記事では、日々様々な品物を買取・販売している買取専門店の目線からヤフオクやメルカリで損をしない為に、以下についてのお話をしていきたいと思います。
目次
・適正な販売価格の決め方
・商品を高く、確実に売る為の方法
・値下げ交渉時に応じる場合の注意点
適正な販売価格の決め方
フリマアプリやオークションサイトで商品を販売する際には、損をしない適正な販売価格を設定することが大切です。
高すぎると売れませんが、安すぎると損をしてしまいます。
適正な価格を設定するためのポイントをご紹介します。
①同じ商品の相場を調査する
自分の出品する商品と同じ商品の相場を調査しましょう。
フリマアプリでは同じ商品が複数出品されていることがよくあります。
過去の取引価格を見ることで、その商品の相場を把握できます。
ここで、注意してほしいのは、出品されている金額だけではなく、実際に売れている物がいくらくらいなのかに着目する事です。
フリマアプリでは、まったく同じ商品であっても、様々な価格帯で販売されているケースがあります。
これは、出品者が売りたい金額を設定しているためで、その金額での出品が多いからといって必ずしもそれが売れていく金額帯ではないということです。
相場よりも高い価格で出品すると、競合他者の商品に埋もれてしまい、売れないリスクが高まります。
そこで、過去に売れた商品のみに絞って検索をすることで、いくらなら確実に売れるのかを確認することができます、
ヤフオクでは“落札相場”、メルカリでは、販売状況の“売り切れ”に絞り込み検索することで、直近に売れた商品のみを表示することができます。
②商品の状態を適切に把握する
中古品の場合、同じ物の出品を見つけたらそれと同じ金額をつければ良いかというと、そういうわけではありません。
中古品は、一つ一つキズの場所や数、破損や不具合の有無など状態は様々。
他の出品と見比べて自分のアイテムの状態が良いのか悪いのか、しっかり比較しましょう。
参考までに、当店では“USED評価”という基準を設けています。
これは、キズやご使用感を表す指標で、買取の際も販売の際もこれを基準として取引を行います。
・未開封品
一度一般ユーザーの手に渡ったが開封も使用もされていない品物
・未使用品
一度一般ユーザーの手に渡ったが使用されなかった品物
・USED-Aランク
使用回数が少なく、全体的に状態が良い品物(美品)
・USED-Bランク
汚れなどの使用感はあるが、まだまだ使える状態(一般中古品)
・USED-Cランク
使用感、汚れなどが大きく目立つ状態
・ジャンク品
動作不良、著しい状態不良など、正常な動作、使用の約束ができない状態(訳あり、難あり)
③類似品の相場を調べる
時には、まったく同じ商品が出回っていない場合もあるでしょう。
こういった場合は、似たような商品から販売価格を憶測する必要があります。
同じメーカーの他モデルや、後継機種などの金額を把握し、これよりも新しいから少し高くつける、
こっちの方が小さいから少し安くつける、など調整してください。
ここでのポイントは、今売ろうとしている商品は、中古市場に出回っていないということです。
つまり、その物がどうしても欲しいという人がいた場合は、少し割高でも買ってもらえる可能性があるということです。
特にヴィンテージ商品や、コレクターアイテムなどの1点物は、相場が固まっていないので出品者の言い値で取引が成立する場合が多くあります。
急いで換金をする必要がなければ、最初は高めに設定し、売れなかったら徐々に下げていくことで、安く売れてしまうことを回避できます。
④相場の検討がつかない場合は、ヤフオクがおすすめ
急いで換金をしたいが、販売価格の検討がつかない場合はヤフオクなどのオークションサイトがおすすめです。
オークションサイトであれば、たとえ少し安く出品してしまったとしても、欲しい人が複数いる場合は、金額が自動で競りあがります。
そのため、よほどのことがなければ大きな損をしてしまうことは回避できるでしょう。
但し、即決価格を設定してしまうと、その金額で購入されてしまうので、オークション形式で設定しましょう。
⑤初心者は単価の低い商品からスタートする
初めてフリマアプリで販売を始める場合は、評価がまだ少ないため信頼性が低いことがあります。
そのため、初心者のうちは単価の安いアイテムを低価格で販売すると良いでしょう。
安い価格であれば、購入者がリスクを取って購入しやすくなります。
徐々に評価を積み上げていくことで、より金額の高い商品も販売できるようになるでしょう。
商品をより高く、確実に売る方法
まったく同じ商品でも、出し方によって売れる確率が格段に変わります。
ここでは、他と同じ価格帯でも選ばれる出品の仕方についてご説明します。
①見栄えの良い写真、より詳細な写真を用意する
実際に商品を手に取って物色をする現物取引とは異なり、ヤフオクやメルカリなどのサービスでは、多くの場合、商品の状態の
ほとんどは画像で判断されます。
見栄えのあまり良くない画像が掲載されている場合や、画像が少なく状態があまりわからないような場合には、購入に対するハードルが高くなってしまい、
同じ価格帯の他の商品に流れて行ってしまいます。
特にブランドアイテムなどの高額品は、偽物の流通も多くある事から写真の少ない商品は警戒心を抱かれ購入につながらないケースが増えてしまいます。
メインとなるサムネイル画像には、見栄えのよい写真を使い、閲覧される機会を増やし、2枚目以降は詳細な画像を載せることで適切な情報を購入者に伝えることができます。
②商品の状態を正確に記載する
商品の状態は、販売価格に大きく影響を与えます。
正確な情報を記載することで、購入者が商品の状態を理解しやすくなります。
状態に合った価格設定ができることで、トラブルを回避し、損をしない取引が可能になります。
記載のないキズや欠陥でトラブルになった場合や返品となった場合も手数料は原則返ってきませんし、トラブルの対応も当事者同士となってしまい時間や労力がかかります。
欠陥やキズなどがある場合は正直に記載しましょう。
③手数料・送料を理解する
ヤフオクやメルカリなどのサービスでは、商品が売れると出品者が手数料としてサービス提供者に売上の一部を支払う必要があります。
1000円ほどの品物では手数料も100円程と微々たるものですが、数万円以上する品物になると、手数料は重くなりがちです。
また、大きい品物の場合は莫大な送料が発生してしまうこともあります。
場合によっては、手数料や送料を差し引いた手元に残る金額が、買取店舗やリサイクルショップに売却した時の金額よりも小さくなってしまうこともあります。
まずは、自分が出品している商品の手数料や送料を把握し、売れたとき手元にいくら残るのかを計算しましょう。
また、送料を購入者負担に設定することもできます。大きな品物はこうした設定をしておくことで、予期せぬ送料が発生するリスクを回避することができます。
④セット販売を検討する
1つの商品だけでなく、セット販売を検討することで、購入意欲を高めることができます。
関連性のある商品をまとめて販売することで、お得感をアピールできますし、出品や梱包、発送の手間もまとめることができます。
ただし、一つ一つを指値で販売するよりも単価は下がってしまうため、バランスを考える必要があります。
値下げ交渉に応じる場合の注意点
最後に、値下げ交渉時の注意点についてお話したいと思います。
メルカリ等のフリマアプリでは、値下げの交渉をされる場合があるかと思います。
ここで注意してほしいのは、相手がプロの場合です。
フリマアプリやオークションサイトの中にも、プロのバイヤーや業者が混ざっています。
中には、適正な価格で販売されている商品に対して値下げ交渉を持ち掛け、安く商品を仕入れようとするユーザーも存在しています。
後日、そのアカウントを確認すると、同じ商品が自分より高値で転売されているなんてケースも。
値下げ交渉に応じる場合は、提案されている金額が本当に適正かどうか、しっかり検討しましょう。
同じ商品が、市場にない場合や、適正価格の判断が難しい場合は、一度お近くの買取専門店に持ち込んでみると、値下げ後の価格より高い査定額がつく場合がありますので是非ご検討ください。
まとめ
今回は、フリマアプリの適正な販売価格の決め方と損をしない為の売り方についてお話しました。
安売りしすぎてしまったり、売れ残ってしまったりしないためにも、正確な情報の収集や相場調査、適切な販売戦略が重要です。
これらのポイントを押さえて、安定した売り上げを目指しましょう。
当店では便利で簡単なLINE査定を行っております。フリマアプリに出品してもなかなか売れない商品など、是非一度お試しください。
