【ロレックス】GMTマスターⅡ 16710 F番買取価格をご紹介します！

本日は、GMTマスターⅡをお買取いたしました。

2023年に新作としてイエローゴールドを贅沢に使ったモデルも登場し、今年注目度が高くなった時計です。

お買取の品はステンレススチールモデルで、スタンダードなビジュアルですが、好みは分かれるところながら黒1色のベゼルは非常に引き締まった印象を持たせ、クールな仕上がりになっています。

詳しくご紹介しますので、ぜひ続きもご覧ください。

GMTマスターⅡについて

GMTマスターⅡは、ルーツにパイロット用の実用時計の開発、という内容を持つ時計です。

パイロットは、離陸前の地点の時刻と目的地の時刻の2地点を把握しておきたい職業ですが、両腕に時計では利便性に欠けたのでしょうね。

ロレックスが、かつて存在したパン・アメリカン航空という航空会社から2地点の時刻が同時にわかる時計を作ってほしい旨依頼を受け、1954年に発表され翌1955年に登場したのが、初代GMTマスターです。

GMTとは、元々「(グリニッジ)標準時刻」といった意味のワードですが、今では用法や標準時刻基準も変わり、すっかり時計用語として定着していますね。

長針・短針(分針・時針)に加え、GMT針という第2の時針が備えられており、これが指す時刻を見ることで、2地点の時刻が同時に分かるように作られたワケですね。

初代～4作目まで、1999年頃まで初代の系譜のGMTマスターが販売され、これらは通称「GMTマスターⅠ(ワン)」とも呼ばれます。

廃盤となっているGMTマスターⅠは、24時間で1周するGMT針を合わせて、その位置に合う時刻を、ベゼルを回転させて合わせることで第2地点の時刻を設定する方式がとられています。

そして、今回お買取のGMTマスターⅡは、1982年に登場しています。

したがって、1990年代頃は、Ⅰ系統のGMTマスターも、Ⅱも選択して購入できたということになります。

さて、Ⅱとなって何が変わったかというと、第2地点時刻の設定方法。

Ⅰでできた時刻設定方法が同じようにできることに加え、リューズを少しだけ引いた位置で回すことで、短針(ふつうの時針)を移動させることが可能になっており、これにより2地点の時刻設定を行えるようになっています。

また、短針とベゼルを動かすことができるようになったため、少々理解が難しいですが、第3地点の時刻を把握することができるようにもなっています。

操作方法のプラスと地点追加が、GMTマスターのⅠ→Ⅱでの変更点ですね。

ちなみに見た目はほとんど変わらないので、ビジュアルでの区別には、文字盤の「GMT MASTER」の跡にⅡがつくかどうか、が最も簡単でしょう。

GMTマスターⅡは毎年のようにカラーバリエーションの追加があり、現在では2023年登場の、ケースやブレスにイエローゴールドを使用、文字盤やベゼルにはブラックやグレーを施したラグジュアリーなカラーリングから、GMTマスター登場初期から人気が高い赤と青のツートンベゼル(ペプシカラーなどとも呼ばれます)のモデルなど、さまざまです。

いずれも、人気の高さゆえ購入は困難ですが、パイロットにも時計ファンにも愛されています。