買取実績
「お宝発見!?備前焼の宝瓶が高価買取される理由とは」
こんにちは、買取専門リサイクルマートフレスポ赤穂店です。
当店は備前市から近いこともあり、備前焼の買取が非常に多く、花瓶・壺・干支置物・食器など様々なお品をお持ちいただいております。
その中でも特に力を入れて買取させていただいているのが宝瓶(ほうひん)です。
宝瓶とは、取っ手のついていない急須の事でお茶の味や香りを引き出すのに適した茶器です。
この記事では、宝瓶を売却する際に気をつけるべきポイントをご説明していきます。
⚫︎備前焼の魅力と価値
⚫︎宝瓶の人気の秘密
⚫︎高価買取のポイント
買取価格の理由や査定時に鑑定士が見るポイントを、実際のお買取したものを例にご紹介致します。
高く売るためのコツやお得な情報をこれからお話ししていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
赤穂や上郡、相生にてお買取を考えの方や、リサイクルショップをお探しの方はぜひ当店まで!!
商品紹介
商品名:備前焼・宝瓶
在銘:あり
状態:割れ・欠けなし
備前焼は、日本六古窯(にほんろっこゆう)の中で最も古い焼き物です。備前市の伊部地区が代表的な産地で、釉薬を使わず絵付けもせず高温で焼くのが特徴です。備前焼特有の土の風合いが、宝瓶と相まって手に馴染みます。焼き物らしい無釉仕上げにより素朴ながら高級感を醸し出しています。
※備前焼の魅力と価値
⚫︎素朴で丈夫な実用性
備前焼は、低吸水性で耐久性が高いのが特徴です。
お茶やお酒の味を引き立てる効果があるため、茶器や酒器として人気があります。
また、調理器具としても使われることがあり、遠赤外線効果で素材の味を活かした料理ができると言われています。
釉薬を使わない自然美
備前焼は釉薬を一切使わず、素焼きの土そのものの風合いを楽しむ焼き物です。
薪窯で長時間焼成されることで窯の中の灰や炎のあたり方によって自然に生じる独特の模様(窯変・ようへん)が現れます。
代表的な模様には以下のようなものがあります。
⚫︎桟切(さんぎり):桟切の言葉の中に使われている「桟」は窯の壁のことです。
壁に灰が溜まりやすく、そこに作品を置くと灰に埋もれていきます。
その直接火が当たらない部分が燻されるようになって化学変化を起こし、独特の灰青色〜黒褐色に変化します。
⚫︎胡麻(ごま):窯焚に使う松の割木が灰になり、これが作品に付着することで、ごまをふりかけたような模様に見えることから胡麻と呼ばれています。
⚫︎緋襷(ひだすき):鮮やかな赤色(緋色)の襷をかけような色合いであることから、緋襷といわれます。
作品同士がくっつかないようにするため稲の藁が巻いていましたが、それが模様とし用いられるようになりました。
全て一点ものの美しさとして評価され、愛好家にとっても価値の高い特徴です。
宝瓶の人気の秘密
コレクターや茶道家からの人気
備前焼の宝瓶は、その美しさと実用性から茶道家やコレクターの間で高い評価を得ています。
有名作家が手がけた宝瓶は美術品としての価値もあり高額で取引されることも少なくありません。
上記の宝瓶は摘み(つまみ)が細工されており、側面にはお経が書かれています。
細工物は凝った作りで手間もかかっていますが、細工物が高く取引されているというわけではありません。
流行や相場の変動でシンプルな宝瓶でも高値が付くこともあります。
宝瓶は海外でも人気があります。特に中国での人気が高く、これは中国もお茶の文化があり実用品として日常使いされる方が多くおられるからです。
備前焼の宝瓶は、日常使いにも観賞用にも最適な奥深い魅力を持つ器ということで、コレクターや茶道家の人気があるというわけです。
備前焼宝瓶・高価買取のポイント
作家・年代によって価値が変わります
備前焼の宝瓶の価値は「作家・年代」によって変わります。
有名作家が手がけた古いものは、価値も高く高額で取引されています。
備前焼にはどの作家さんが作ったものかわかるように陶印(作者のサイン)があります。
この陶印で作者さんがわかるようになっています。
しかし似たような陶印もたくさんありますので、慣れていないとこれだけで見分けるのは難しいでしょう。
購入した時の木箱があれば、作者の栞や箱書きがあります。
一緒にお持ちいただくことで、その作家さんの人気や価値がすぐにわかりますので、木箱がありましたら一緒にお持ちください。
割れてしまった宝瓶
備前焼の宝瓶は焼物ですので、日常使いや不慮の事故で割れてしまうこともあるでしょう。
しかし、割れてしまった宝瓶でも価値がゼロになるというわけではありません。
焼物は「金継ぎ」という修理方法で修繕することができます。
金継ぎで修復したものでも宝瓶は取引されています。割れたからといって捨ててしまうのは非常に勿体無いです。
割れてしまったものでも遠慮なくお持ちください。
※今回の買取価格について※
備前焼・宝瓶を2つ合わせて10,000円で買取させていただきました。
割れ、欠けもなく使用感も少ないお品でしたのでこのお値段になっております。
※買取チェックポイント総評※
備前焼の宝瓶は、使い込むほど味わいが深まる「実用性」コレクターや茶道家、海外マーケットでの「美術品的価値」の2つの需要があり、有名作家ものは高額で取引されています。
しかしその価値をまだまだ知らない方が多く、お掃除や整理の際に処分されてしまうということも少なくありません。
これは金やプラチナ、ブランド製品とは違い価値がわかりにくいことが影響しています。
また鑑定士の知見や力量で値段が大きく違うという性質あり
「どこに持っていけば良いのか?」
と悩まれている方も多いかと思います。