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指輪・リングのすべて2

指輪・リングのすべて2
 
指輪・リングの歴史や由来
 
サイズ・種類などについて
 
ご説明いたします。
 
 
■形状と種類
 
・フラットバンド
平らな帯状の金属を
ループにして接合した
シンプルな指輪
 
・ソリティアリング
大きめなセンターストーンを
1つだけもつ指輪
 
・エタニティリング
小さな宝石が指輪の外周を
取り囲みながら一周する
デザインの指輪
 
・トリニティリング
3つの指輪が組み合わさった指輪
 
・テンションリング
宝石が爪やベゼルによって
固定されているのではなく
金属の圧力によって固定
されているデザインの指輪
 
 
目的別の種類
 
・ウェディングリング
着用者が結婚していることを
示す指輪で、日本語では
結婚指輪。当初は妻だけで、
20世紀に入り、男女とも
着用するようになった。
 
・ウォッチリング
時計のはめ込まれた指輪。
アナログ時計のものも
デジタル時計のものもある。
 
・エタニティリング
結婚した夫婦の重要な
記念日などに、主として
夫から妻へ贈られる指輪。
永遠の愛を象徴に同じ形に
カットされた宝石が、
バンド(金属の環)を
ぐるっと一周するように
はめ込まれている。
実用性を考慮し、片面だけに
宝石が敷き詰められたものもある。
 
・エンゲージメントリング
婚約指輪のこと。
北米やカナダにおいては
結婚の予定がある女性のみが
身に付けるもので、宝石は
主としてダイヤモンドが
あしらわれる。
男女がペアリングという
形で身につけることもある。
 
・クラダーリング
心臓を抱く2つの手の
デザインで有名なリング。
アイルランドでは永遠の
愛の印として配偶者に贈る。
心臓は愛の深さ、手は友情、
そしてクラウン部は
忠誠心を表現しているとも。
 
・クラスリング
同一クラスの生徒たちが、
卒業を記念して身に着ける
リング。北米やカナダに
おける習慣。
 
・シグネットリング
印章の役割を果たす指輪。
金属に文字や図柄が
掘り込まれたり、比較的
加工しやすいアゲートや
サードニクスなどに
掘り込まれた。
 
・チャンピオンシップリング
大学やプロスポーツの分野で
優勝を収めたチームや個人に
贈られるリングのこと。
日本ではなじみが薄いが、
特に北米では一般的な風習。
 
・ディナーリング
大き目の貴石、もしくは
半貴石がついた指輪。
カクテルリングとも言う。
主として女性が愛用する。
 
・パズルリング
知恵の輪のような指輪。
4~12個の指輪から成り、
いったん指からはずして
しまうと、元通りの形に
復活させて着用するのが難しい。
 
・ピンキーリング
小指に付ける指輪。
ピンキーは英語で
小指のことであり、
ピンク色とは何の関係も無い。
 
・プリエンゲージメントリング
婚約する前の男女間で交わされる
リング。エンゲージリングの
前の段階。浮気しないことの
証として着用し、比較的安価な
ものが多い。
 
・フレンドシップリング
親しい友人間で交換する指輪。
男同士、女同士、男女間など、
恋愛感情抜きの関係にある者
同士の間で着用される。
 
・プロミスリング
自分がなした約束を決して
忘れないため、必ず実現する
覚悟を表明するためのリング。
 
・ポージーリング
指輪の外側に文字が
刻み込まれたもの。
簡単なフレーズや詩を
刻印することで、愛の証とした。
 
・マルチフィンガーリング
2本以上の指に同時に着用する指輪。
ヒップホップ愛好者がよく用いる。
 
・リガーズリング
ヴィクトリア時代にイギリスで
誕生した婚約指輪の一種。
ルビー、エメラルド、ガーネット、
アメシスト、ルビー、ダイヤモンド、
サファイアの頭文字をとって
「REGARDS ring」と名づけられた。
1つの指輪にこれら7つの宝石が
ちりばめられている。
 
 
■左手の薬指に?
 
結婚していることの証として
 
指輪を薬指にはめることは、
 
世界中の多くの地域で
 
共通の習慣ですが、
 
この習慣の起源を辿ることは
 
簡単ではありません。
 
 
・なぜ左手の薬指?
 
なぜ左手の薬指か?という
 
問題には、左手の薬指が心臓の
 
血管に直接つながっている
 
という迷信が関わっていると
 
考えられます。
 
古代ローマの文法学者
 
アウルス・ゲッリウスは
 
その著書アッティカ夜話の中で、
 
ローマの歴史家アッピアノスの
 
話を引用していますが、
 
その話とは古代エジプト人は、
 
薬指と心臓とを結び付ける細い
 
神経を発見したというものです。
 
太古の昔から薬指には特殊な
 
意味合いが与えられていた
 
ようです。
 
なお西洋では17世紀頃から
 
「Vena amoris」ラテン語で
 
「愛の血管」という意味
 
という言葉が現れ始めました。
 
左手の薬指と心臓とが密接に
 
関わっているということを
 
示す概念です。
 
・なぜ婚姻の証になった?
 
婚約や結婚の証として指輪を
 
身につけるのはなぜか?
 
という問題には、
 
古代ローマ人の風習が
 
関係しているようです。
 
紀元前332年にエジプトを
 
制圧したギリシア人達の
 
間では、婚約の証として
 
麻や革、骨や象牙で出来た
 
指輪を身に着ける風習が
 
ありました。
 
後に指輪の素材は鉄などに
 
置き換わってゆきますが、
 
愛するものへの証として
 
指輪を身につけるという
 
風習は、この頃より
 
存在していたようです。
 
途切れの無い円というものを
 
古代エジプト人達の風習が、
 
多少関係しているかも
 
しれません。
 
・現代の風習は?
 
なぜ婚約や結婚の証として、
 
左手の薬指に指輪を
 
はめるようになったのか?
 
はっきりした答えは
 
ないようです。17世紀頃の
 
イギリスにおいては、
 
結婚指輪を親指にしたり
 
中指にしたりと定位置は
 
なかったといいます。
 
現在に至るまで、
 
一体どのようにして
 
左手の薬指と結婚指輪が
 
風習になったのかは
 
分かりません。
 
一説では、宝石業界が、
 
大昔の神話や迷信を題材にして
 
結婚指輪は左手の薬指にという
 
風聞を作り上げ、売上を
 
伸ばそうとしたという説が
 
あります。