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ペリドット(Peridot)

ペリドット(Peridot)

 
橄欖石(かんらんせき)
 
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鉱物学データ
 
組成 (Mg,Fe)2SiO4
結晶系 斜方晶系
モース硬度 6.5 ~ 7
比重 3.2 ~ 3.4
 
 

太陽の石

 
 
1.ペリドットとは
 
 
ペリドットという名は
 
宝石名で、鉱物学では
 
 オリビン と呼ばれます。
 
正確に言えば、オリビンも
 
ひとつのグループ名であり、
 
この中には、フォルステライトや
 
ファイアライト といった
 
変種も存在します。
 
ペリドットは地球の上部の
 
マントルの主要成分であり、
 
ほぼカンラン石からなる岩石を
 
カンラン岩と呼び、
 
ダイヤモンドの母石
 
キンバーライトはその一種と
 
されています。
 
この宝石が示す黄緑色は、
 
12%~15%ほど含有された
 
鉄分に起因し、そのほかにも
 
含有されたニッケル分や
 
マグネシウム分により、
 
黄緑色や緑色、
 
帯褐緑色などを示します。
 
マグネシウムの含有量が
 
多いほど黄色が、鉄が多くなると
 
濃い緑色になり、この緑は
 
加熱処理することにより
 
濃さを調節することが
 
可能になります。
 
火成岩の成分や
 
その接触鉱物として産出し、
 
斜方晶系などの扁平結晶体で
 
発見されることもありますが
 
多くは塊状や粒状、砂状などで
 
産出されます。
 
ペリドットは、入った光が
 
ふたつの違う方向に
 
進むほどの複屈折率が特徴です。
 
地球上で形成される鉱物とは
 
異質の特徴を示し、カットされた
 
大粒の結晶は、非常に
 
希少とされています。
 
 
2.ペリドットの歴史と言い伝え
 
 
太陽の石 ペリドット
 
月の石 がムーンストーンだから、
 
太陽の石 はサンストーンでは?
 
こう思われる方が
 
ほとんどだと思います。
 
サンストーンの方が
 
見た目は太陽に近いように
 
感じられるますが。
 
しかしペリドットにも
 
太陽の石 と呼ばれる
 
エピソードがあるのです。
 
紀元前1500年頃の
 
エジプトでは、
 
既にペリドットが宝飾品として
 
親しまれていました。
 
太陽神を崇拝していた
 
当時の人々にとって、
 
特別な宝石だったようです。
 
ペリドットは、
 
その屈折率の高さから、
 
暗い場所でも明るい色を
 
放つ石です。
 
暗い闇夜でも光り輝くように
 
見えるペリドットから、
 
太陽の力を感じていたでしょう。
 
そしてペリドットを
 
「太陽からの石」と
 
信じていました。
 
諸説ありますが、
 
実際に隕石の一部から
 
ペリドットと同様の鉱物が
 
見つかったこともあり、
 
当時の人々も、
 
空から落ちた隕石などから
 
ペリドットを見つけて
 
いたのかもしれません。
 
 
3.ペリドットに伝わる意味
 
 
ペリドットが持つ
 
美しい輝きは、太陽の光を
 
いっぱいに浴びた
 
草原のように活き活きとしています。
 
この石の美しさを眺めていると、
 
希望、安らぎ、優しさといった
 
気持ちを感じられるでしょう。
 
古くから「太陽の石」とも
 
呼ばれていたペリドットは、
 
持ち主の暗い気持ちを払いのけ、
 
ポジティブな明るい感情を
 
育んでくれると言われています。
 
人の考えや発言を否定的に
 
うけとってしまう人、
 
何事も前向きに捉えられるように
 
努力をする人には、お守りとして
 
身に付けることで、心を
 
後押ししてくれることと思います。
 
また、ひた向きで前向きな心を
 
もたらしてくれることで、
 
パートナーとの愛情、
 
信頼を高めてくれるとも
 
言われています。
 
夫婦やカップルで
 
お揃いで身に付けることで、
 
より円満な関係を築く
 
お守りとなってくれるでしょう。
 

ペリドットのカラー・種類

 
ペリドットの鉱物名でもある
 
「オリビン」は、無色透明や
 
黒色なども含まれますが、
 
市場で流通している石は、
 
オリーブグリーンカラーを
 
しています。
 
大粒で透明感の高いものは、
 
高価になり宝石へと加工されます。
 

ペリドットの原産国

 
主には中国、アフガニスタン等です。
 

取り扱い・お手入れについて

 
太陽光や水にも強いので、
 
とても扱いやすい石です。
 
しかし、強い衝撃などを
 
与えないように注意しましょう。