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シトリン(Citrine)
シトリン(Citrine)
黄水晶(きすいしょう)
鉱物学データ
組成 SiO2
結晶系 六方晶系(三方晶系)
モース硬度 7
比重 2.6
勝利と成功の石
1.シトリンとは
水晶はさまざまな成分が
混じることで色を
持つ水晶へ変化します。
アメジスト、ローズクォーツ
などが水晶の変色種であり、
シトリンもそのなかのひとつです。
本来は無色透明な水晶に、
鉄イオンが含まれること
黄色に変化しますが、
天然で生まれることはまれであり、
市販されているシトリンの
ほとんどはアメジストに加工を
施したものです。
稀に天然の黄色を持った
シトリンがありますが、
非常に希少です。
ひとつの結晶内に紫色と黄色が
同時に存在しているものは「
アメトリン」と呼ばれます。
まれにシトリントパーズという
名称で販売されていることが
ありますが、「シトリン」と
「トパーズ」は全く別の石であるため、
ほとんどはシトリンであることが
多いです。
クォーツ石英グループの
透明結晶石中で、色の濃淡に関わらず、
黄色の水晶の事を指します。
各地のペグマタイトの晶洞中や、
各種鉱脈の鉱石中などで産出し、
六方晶系に属した六角柱状や錐面と
六方柱との集形などで見られ、
その同集晶や塊状などでも
発見されます。
シトリンは、まれに天然の黄色を
持ったものがありますが、
産出量が少なく非常に希少で、
天然のほとんどは宝飾用や
原石の置物として販売されています。
2.シトリンの歴史と言い伝え
シトリンの名前の由来は、
フランス語の「シトロン(citron)」
柑橘類のシトエンという果実から
きています。
シトリンは、古くから親しまれてきた
石ですが、残念ながら別の石と
間違えられていました。
この石にとっても似ている
「トパーズ」です。
同じ11月の誕生石でもある
トパーズとシトリンですが、
大変よく似ている鉱物です。
鉱物に関する情報が少なかった
古来では、この違いが
見分けられなかったようです。
現在でもこの名残からか、
シトリントパーズといった名称で
販売されていることがあります。
3.シトリンに伝わる意味
シトリンは、
「繁栄」「成功」「富」
「幸福」「希望」を
象徴する石と伝えられています。
美しく輝く黄色が黄金を
連想させることから、
古くから金運、
財運を高めると考えられ、
世界の各地で商売の繁盛を
願ってのお守りとして
大切にされてきました。
数あるイエローカラーの
石のなかでも代表的な存在です。
また、太陽のように明るく輝く
シトリンには、人間関係を
サポートしたり、
身に付ける人を
好奇心旺盛にしたり、
前向きな気持にしたりする
パワーもあるといわれています。
シトリンのカラー・種類
シトリンは透明感のある
黄色が特徴です。
色合いは薄いものから
濃いものまで、若干オレンジ
がかったものまでさまざまです。
シトリンの原産国
主な産地はブラジル、
チリ、ウルグアイ、
アフリカなどです。
ブラジルの
リオ・グランデ・ド・スール州は
世界最大のアメジストの産地であり、
上質なシトリンもブラジル産に
多く見られます。
取り扱い・お手入れについて
シトリンは紫外線で退色してしまう
可能性があります。
普段のお出掛けなどで
身に付けられる分には
問題ないですが、保管時などは
太陽光が直接当たらない場所に
しましょう。
使用後や流水で洗う場合には、
水分をしっかりと拭き取るように
してください。