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サンストーン(Sunstone)
サンストーン(Sunstone)
日長石(にっちょうせき)
鉱物学データ
組成 (Na,Ca)Al(Al,Si)Si2O8
結晶系 三斜晶系
モース硬度 6 ~ 6.5
比重 2.6
勝利と成功の石
1.サンストーンとは
サンストーンは
ムーンストーンや
ラブラドライトなどと
同じ長石グループの天然石です。
主に赤みがかったオレンジ色や
黄色をしていて、石自体が光を
放っているような輝きを
持つことから、ムーンストーンに
相対する石としてこの名前が
つけられたといわれています。
「サンストーン」というのは
鉱物的な名前ではなく、
長石グループの中で、
アベンチュレッセンス
(キラキラと輝く光学効果のこと)が
見られる天然石の総称なのです。
産地によって色あいや表情が
異なります。
アベンチュリン・フェルドスパーと
呼ばれることもあります。
一般的なものは、
南インドなどで採掘される
サンストーンで、
これはオリゴクレーズ(灰曹長石)に
ヘマタイト(赤鉄鉱)などが内包され
、不透明で、内包物が光を
受けてラメのようにキラキラと
輝くのが特徴的です。
近年人気を集めているのは、
ラブラドライト(曹灰長石)に
銅の結晶片を含む
オレゴン産のサンストーン。
透明度が高く、
深紅、オレンジ、グリーンなど、
色彩が豊富なのが特徴で、
オレゴンサンストーンという
名称で呼ばれています。
また、ごくわずかですが、
多色性(見る角度や光源によって
色が違って見える性質)をもつ石も
産出されています。
他にも、近年続々と新しい
「サンストーン」が見つかっています。
アンデサイト(中性長石)に銅片を含み、
ルビーのような深い赤色をしている
コンゴ産・中国産の物や、
一般的なサンストーンの輝きに加えて
虹色の光るタンザニア産の物など。
実際には、南インドなどで
採れる一般的なサンストーン以外は
とても高価で、産出量も少ないことから、
宝石(ルースなど)として
流通する事が多いようです。
2.サンストーンの歴史と言い伝え
バイキングの伝説の石は、
サンストーンといわれています。
約1000年前、西ヨーロッパを
中心に略奪、交易で名を馳せた、
バイキングと呼ばれた人々です。
バイキング=海賊のイメージを
持っている人も多いかもしれませんが、
実は彼らの収益の大半が
交易によるもので、航海の目的は
交易の為だったようです。
優れた商売センスと航海術を
持っていた彼らが、ある石を
航海に用いていたといわれています。
その石をバイキング達
がサンストーンと呼んでいたと
伝わっているのです。
バイキングはこの石を使って
太陽の方角を確認し、
羅針盤の変わりに使用することで
優れた航海術を発揮していたというのです。
しかしこのサンストーンは
現代で流通しているサンストーン
(日長石)ではなく、
実際にはカルサイト(方解石)、
別名アイスランド・スパー。
またはアイオライトだったと
いわれています。
これらの石が実際に羅針盤代わりに
使用できることは、近年の研究結果で
判明しています。
実際にカルサイト、アイオライト、
トルマリンなどは複屈折性がある
結晶であり、いずれも太陽の位置を
読み取ることに利用できます。
バイキングがどの石で
どの程度正確に偏光方向を
読み取っていたのか。
今現在も研究されています。
3.サンストーンに伝わる意味
サンストーンは文字通り、
太陽の石です。
石の意味も太陽の輝きに由来して、
持ち主に明るいエネルギーを
もたらすといわれています。
明るいエネルギーとは、
熱意ややる気などの前向きなものも
含まれていますが、
ほかのポジティブな石と違った点は、
自信です。
サンストーンは持ち主が自分自身に
対する自信を得られる力に
なってくれるといわれているのです。
自信を得るためには不安と向き合う
必要があります。不安なことに対して、
それらを理解し、挑戦して学び、
そしてそこから得たものを
経験として取り入れるのです。
不安の根本となる物事に対する
知識を得たり、
アクションをすることが
自信に変わっていきます。
また思い込みも大切だとされています。
自分の価値は?
これらをポジティブにとらえながら
解釈していくことで、
それらの積み重ねが大きな自信を
築き上げていきます。
このように自信を得るには、
ポジティブな考えや行動が
必要になってきます。
サンストーンがもたらす
太陽のような明るい輝きを感じ、
物事に前向きに行動していくことで、
自信が成功へと導いてくれます。
サンストーンのカラー・種類
サンストーンという名称は、
長石系の鉱物のなかでも、
内部にヘマタイトや銅や
レピドクロサイトなどを含み、
アベンチュレッセンスが
みられるものの総称です。
ベースとなる鉱物の種類や
内包物の内容やバランスによって
色味が異なります。
主に赤みがかったオレンジ色の
ものが流通しています。
ほかにもグリーンやピンクなどの
色があります。
サンストーンの原産国
インド、マダガスカル、
チベット、アメリカ、
タンザニア、コンゴなどです。
取り扱い・お手入れについて
サンストーンは汗によって
退色してしまう恐れがあります。
着用した後は柔らかい布で
拭き取って、綺麗に保って
あげるようにしましょう。