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カルセドニー(Chalcedony)

カルセドニー(Chalcedony)

 
玉髄(ぎょくずい)
 
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鉱物学データ
 
組成 SiO2
色 赤、白、青、ピンク、薄緑
結晶系 六方晶系(潜晶質)
硬度 7
比重 2.57~2.64
 

他人との絆を深める石

 
1.カルセドニーとは
 
 
カルセドニーの形成は
 
3つに分類されます。
 
 
1つ目は、火成岩の空洞部分に
 
形成されるもので、2つに割ると
 
内部に小さな水晶がびっしりと
 
郡晶しており「ジオード(異質晶洞)」
 
と呼ばれます。
 
2つ目は、堆積岩の割れ目に
 
沈殿して形成されるものです。
 
3つ目は、地層中に染み込み
 
多孔質の岩石や堆積物を固めて
 
形成されるものです。
 
アゲートとカルセドニーはその生成過程、
 
成分においてほとんど同じと言っても
 
良い石ですが、両者の違いは色が均一に
 
近く模様の無いものが「カルセドニー」、
 
縞模様を持つものを「アゲート」
 
として分類しています。
 
カルセドニーはその構造上、
 
多孔性という性質があり、
 
そこからイオンを含んだ溶液を
 
浸透させ過熱することによって
 
着色され流通することが多いのですが、
 
「ブルーカルセドニー」は着色せずに、
 
優しい青みを帯びたカルセドニーを
 
指します。天然の状態で、
 
発色の良いものは非常に希少です。
 
また、赤褐色のものを「サード」、
 
真っ赤なものを「カーネリアン」、
 
ニッケルの珪酸塩鉱物泥によって
 
アップルグリーンをしたものを
 
クリソプレーズと呼びます。
 
クリソプレーズよりも
 
薄い緑をしているものは、
 
グリーン・カルセドニー
 
と分類されます。
 
 
 
2.カルセドニーの歴史と言い伝え
 
 
カルセドニーの語源はギリシャの町
 
「chalkidon(カルセドン)」に
 
由来しています。
 
このカルセドンで多くのカルセドニーが
 
産出されていたようです。
 
アゲートやカルセドニーは
 
硬度も高く加工がしやすいことから、
 
古くから装飾品や芸術品にも
 
用いられていた鉱物です。
 
アゲートがそれらに用いられていたもの
 
として代表的なものはカメオです。
 
カメオとは鉱物を彫刻加工して
 
作られたもので、装飾品や印章などにも
 
用いられます。
 
このカメオの技術が発達したのが
 
古代ギリシャ時代であり、
 
カルセドニーを初め、様々な石を用いて
 
多くの作品が作られ現代にも
 
残されています。
 
新約聖書
 
黙示録の21章19節から20節にて では、
 
エルサレムの城壁の土台石となった
 
12の宝石の1つにもカルセドニーが
 
用いられたと記述されています。
 
 
 
3.カルセドニーに伝わる意味
 
 
カルセドニーはとても穏やかな
 
エネルギーを持つ石で、
 
人との結びつきを象徴する石です。
 
微小な石英が集まってできた結晶
 
であることから「共有」「集合」の意味が
 
込められていると伝えられています。
 
この「共有」「集合」とは、
 
他人との絆を深めるためのもので、
 
コミュニケーションによって
 
時間や情報を共有したり複数人での
 
集まりなどで人間関係を良好に
 
してくれると言われています。
 
アゲート、カルセドは全般的に
 
人の縁を繋げる力を持っています。
 
あらゆる人間関係において縁を
 
取り持ったり、縁を繋げたりする
 
力があると言われることから
 
良縁や新しい出会い、
 
婚活中の方にも効果をもたらします。
 

カルセドニーの種類

 
ピンクカルセドニー
 
ホワイトカルセドニー
 
ブルーカルセドニー
 
グリーンカルセドニー
 
カーネリアン
 
クリソプレーズ
 

カルセドニーの原産国

 
主な産地はブラジル、オーストラリア、
 
インドなどです。
 

取り扱い・お手入れについて

 
紫外線での変色の恐れもあります。
 
普段のお出掛けなどは問題ありませんが、
 
直射日光に当たる場所などでの保管は
 
避けるようにしましょう。