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コラム:2022年の金券相場について
コロナ禍を経て商品券の相場はどうなった?
リサイクル業界において最も
コロナ禍の影響を受けた商材は
間違いなく金券と言えるでしょう。
緊急事態宣言やまん延防止法などで
行動制限を受けたことがその理由です。
2022年は行動制限の多くが解除され
街に人が戻りつつあります。
それでは現在の金券の相場について
当店の買取事例を挙げながら
状況説明をしたいと思います。
相場が戻った金券は?
①JCB・VJA・UCなど信販系金券
【当店買取率:額面96%】
信販系の商品券は相場が
回復しました。
②全国百貨店商品券
【当店買取率:額面96%】
ギフト用に送られる定番の
金券ですね。
こちらも相場は回復していますが
ひとつ注意点があります。
この金券の特徴として
オモテ面中央下部に発行した
百貨店名が記載されているのですが
(高島屋、伊勢丹、スズランなど)
破綻してしまった百貨店だと
買取が不可能となります。
以前から百貨店業界は厳しい時代が
続いていたそうですが
コロナ禍によりさらに経営が
悪化し破綻してしまった地方
百貨店も増えていますので
ご注意ください。
③旅行券
【当店買取率:額面88~90%】
JTBナイストリップなどの
旅行券です。
コロナ禍において最も影響を
受けた金券です。
一時期は額面の半額程度まで
落ち込みましたがほぼコロナ前と
同水準まで回復しています。
なお、旅行券は有効期限が無いため
当店では相場が冷え込んでいた
時期は『売らずに保管していた方が
良いでしょう』と
お話ししていました。
④鉄道系株主優待券
【当店買取額:東武鉄道は550円
その他は要確認】
鉄道系の株主優待券も
回復しています。
特に桐生市から東京都内へ
一本でいける東武線のものは
非常に人気が高く、当店では
800円で販売しております。
※普通乗車券 新桐生~浅草 間が
片道1,220円)
⑤テレホンカード
【当店買取額:50度数320円、105度数550円】
回復というより金券にしては珍しく
相場に影響がなかったものです。
相場が回復していない金券は?
①航空系株主優待
【コロナ禍前の30%程度】
ANA・JALなどの国内線用の
株主優待券です。
旅行よりも出張などの
ビジネスシーンでの利用が
多かったのですが
急速にリモート会議が普及したため
出張需要が減少したためかと
思われます。
②JR新幹線の回数券
【コロナ禍前の80~90%程度】
最近、スマホ決済ができる
eチケットなどが普及したことが
主な要因かと思われます。
③切手
【コロナ禍前の80%程度】
年賀状などを辞める方が増えたり
昔は切手収集が「趣味の王様」と
呼ばれた時期もありましたが
趣味の多様化によりコレクターズ
アイテムとしても人気が低下して
しまったことが大きく影響していると
思われます。
総括:だいぶ回復したがまだ完全ではない
全体的に相場は回復していますが
まだ完全というほどでは
ありません。
これは直接的なコロナ禍を受けて
仕事のリモート化の浸透、決済の
多様化といった社会の変容による
ものかと思われます。
また、全国百貨店共通券のように
百貨店が破たんしてしまえば
急に使えなくなってしまうことも
あります。
いつまでも金券を財布に仕舞いっぱなしに
しておくことはおススメしません。
金券を売却する際には当店まで
ご相談いただければ幸いです。
鑑定士 柏原