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ダイヤモンドの蛍光性による価格の関係
ダイヤモンドの蛍光性とは?
天然のダイヤモンドのなかには、X線や紫外線など目には見えない光を受けることで
蛍光を発するものがあります。ダイヤモンドの蛍光性は長波紫外線灯の使用によって確認できます。
米国宝石学会であるGIA(Gemological Institute of America)によると、
鑑定されたダイヤモンドのうち25%〜35%に蛍光性が確認されたそうです。
5段階の蛍光性の強さ
ダイヤモンドの蛍光性の強さは、以下の5段階に分けられます。
・None/ノン(無し)
・Faint/フェイント(弱い)
・Medium/ミディアム(中)
・Strong/ストロング(鮮やか)
・Very Strong/ベリーストロング(かなり鮮やか)
一番多いものは、蛍光性がないNone、次に弱い蛍光性を持つFaintとなっています。
蛍光の色
ダイヤモンドの蛍光には、以下の7種類の色調があります。
・Blue(青)
・BluishWhite(青みががった白)
・Green(グリーン)
・Yellowishgreen(黄緑)
・Yellow(イエロー)
・Orange(オレンジ)
・Pink(ピンク)
ダイヤモンドの蛍光には多くの色調がありますが、もっとも割合が多いのは青色です。
ダイヤモンドの蛍光性は天然の証拠
ダイヤモンドは生成される過程で、炭素以外の物質が混ざることがあります。
これらの混ざった物質が紫外線などの光に反応し、ダイヤモンドの蛍光が起こるのです。
つまり、ダイヤモンドの蛍光性は天然である証拠。
人工的に生成された合成ダイヤモンドが蛍光性を持つことはありません。
ダイヤモンドの蛍光性のランクと価値の関係
ダイヤモンドの蛍光性には4Cのような評価はありません。
しかし、鑑定書には蛍光性の強さと色調が組み合わされた表記が以下のようにされます。
・Very Strong Blue/ベリーストロングブルー(かなり鮮やかな青)
・Strong Blue/ストロングブルー(鮮やかな青)
・Medium Blue/ミディアムブルー(中程度の青)
・Faint/フェイント(弱い)
・None/ノン(なし)
Medium以上のものは色調とともに記載されますが、Faintには色調は記載されません。
これらの蛍光性がダイヤモンドの価値にどのように影響するかについて詳しくご説明します。
None、faintは価格に影響しない
ダイヤモンドの蛍光性と品質はまったく関係がありません。
ダイヤモンドの蛍光性が、輝きや美しさなどの外観にほとんど影響することはありません。
そのため、None(無し)とfaint(弱い)に関してはほとんど価格に影響しません。
しかし、Medium(中)以上の強さの蛍光性を持つダイヤモンドの価値や価格に影響する場合があります。
蛍光性が強いMedium以上は価値がダウン
蛍光性が強いMedium以上のダイヤモンドは、透明性などのクオリティに悪影響を及ぼすことがあります。
そのため、蛍光性が高いダイヤモンドは価値や価格が下がってしまいます。
白く濁った見た目のダイヤ
蛍光性が最も強いベリーストロングのダイヤモンドには、
白く濁ったような見た目のものがあります。このダイヤモンドはオイリーと呼ばれ、
ダイヤモンドの本来の美しさが損なわれるため低評価になることが多いです。