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切手の買取 -悪質な広告チラシに注意!「 額面の99.2%買取」の嘘-
【 コラム -悪質な切手の買取チラシにご注意を!- 】
近頃、新聞折込チラシで「切手」の買取について大変悪質なケースを目にします。
多くを語る前に、まずは切手の買取についての基本についてお話します。
切手は大きく以下の3種類に分類されます。
①【普通切手シート】普通切手の10枚以上の綴りで4辺の余白が切れていないもの。
②【記念切手シート】記念切手の10枚以上の綴りで4辺の余白が切れていないもの。
③【バラ切手】10枚以下の綴りの切手。
①~③までのそれぞれの種類に応じて買取パーセンテージを設定しているのが業界の常です。
例えば、『普通切手シート→額面の88%で買取』のような感じですね。
パーセンテージが高いお店ほど高く買取するお店だという事はご理解いただけるかと思います。
さて、冒頭でお話した悪質なチラシにはこう表記されています。
『普通切手シート 額面の99.2%で買取!』
ところが実際に切手を売りに行くとなぜか額面の50%の買取で提示されてしまうのです。
「チラシには99.2%と書いてあるじゃないか!」と突っ込みを入れてみるとお店側はこう回答します。
『90%で買取するのは「63円」と「84円」の100枚シートに限らせていただきます。』
『ですからこちらのお品物は「バラ切手」扱いとなりますので額面の50%で買取ですね。』
(※そんな事はチラシにひと言も書かれていない。完全に誇大広告ですね)
更に酷いお店は
『99.2%で買取するのは「500円切手のシート」の場合だけですね。』
『それ以外の切手は全て「バラ切手」扱いですので額面の50%で買取です。』
(※こらちも当然そんな事はチラシに書かれていない。だいだい500円のシート切手なんて一般のご家庭にはまず存在しません!)
つまり、”シート切手の定義に独自の制限=落とし穴”を設けているのです。
そしてその独自制限の事はチラシには一切表記せず、異常に高い買取パーセンテージのみを強調して集客する手口です。
完全に「景品表示法」違反ですね。
※追記※
これらの悪質業者は2024年4月の景品表示法改定により、慌ててチラシの表記を改めだしたようです。
非常に残念な事に、お店に足を運んでしまった以上言われるがままに安い買取パーセンテージで切手を買い叩かれてしてしまうご年配のお客様も多いようです。
本当に胸の痛む思いです。
さて、それではこのような悪質なチラシに騙されないようにする為にはどうしから良いか?
チェックすべきポイントはひとつ。
切手の買取で異常に高い買取パーセンテージのチラシを目にしたら、
『切手シートの定義にお店独自のルール(制限)を設けていないか事前に電話で確認する事!』
必ずこれだけは徹底して下さい。
これだけでそのお店の化けの皮が剥がれます。(※その後は速やかにで消費者センターに通報ですね。)
このような悪質なチラシの横行は消費者の利益を損なうばかりか、リユース業界全体のイメージダウンに直結してしまいます。
弊社ではこのような悪質なチラシに対して、撲滅の為の運動を業界団体を通じて実施して参ります。